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神経質礼賛 2235.熊蜂は飛ぶ

 問題のスズメバチの巣はハチが出入りしている様子はない。逆徳利型の傘のために中の様子を知ることができない。ついに作戦決行だ。窓を細く開けて手を伸ばし、家から持って来たハチアブ用の殺虫剤を約1mの至近距離から巣めがけて連続噴射する。入口が狭いので、奥まで薬剤が到達しているかどうかは疑問だが、白い傘の部分は薬剤でしっとり濡れて茶色く変色してきた。後は経過観察して、日を改めて再噴射するとしよう。

 私が見たことがある蜂はミツバチ・アシナガバチ・スズメバチくらいだが、音楽の世界では「熊蜂は飛ぶ(熊蜂の飛行)」という名曲がある。リムスキー・コルサコフ作曲のオペラ『サルタン皇帝』の間奏曲で、ハイフェッツによるヴァイオリン編曲版、ラフマニノフによるピアノ編曲版などがある。ヴァイオリンやチェロの速弾きの曲として知られているが、管楽器のアンコール曲として演奏されることもある。コバエや蚊のかすかな羽音にも敏感に反応してしまう神経質としては、もしも熊蜂が飛んで来たら逃げ惑うばかりだろう。オペラの中では海に流された主人公の王子様が熊蜂に変身して悪人たちをやっつけに都へ行くという話でハッピーエンドになっているらしい。激しい羽ばたきを感じさせる曲である。その大きさと熊蜂という名前からして獰猛で危険なハチという印象を受けるけれども、実際には穏やかな性格で刺激しなければ人を襲う事はほとんどないそうである。やはり注意すべきはスズメバチということになるだろう。

 

2024年6月 9日 (日)

神経質礼賛 2234.スズメバチの巣

 朝、7時過ぎに勤務先に着いて自分の部屋に入り、まず換気扇を回し窓のカーテンを開ける。外の景色はいつもと同じだが、昨日の朝はとんでもないことに気が付いた。窓の外すぐの所に庇から徳利を逆さにしたような白い物体がぶら下がっているのを発見。もしかすると蜂の巣かなと思う。以前、自宅のベランダにアシナガバチがシャワー型の巣を作っていて、自分で駆除した経験がある(221話)。その時とはまた違った形である。ウィキペディアで調べるとどうやらスズメバチの巣の初期段階のようである。スズメバチの女王バチは、冬眠から醒めると一匹で巣を作り始める。6月頃は逆さ徳利型の巣を作っている頃らしい。7月頃に働きバチが羽化して出入りするようになるとこの形が崩れていくという。今のところ、ハチが出入りして様子はなく、せっせと巣を作り産卵している最中なのだろうか。

 スズメバチは攻撃的であるし、強力な毒を持っていて危険である。その危険性はアシナガバチとは比べ物にならない。この巣がある下は病院隣の老人施設の出入口になっていて、介助者に手を引かれたり車椅子に乗ったりしたお年寄りたちがよく通る場所であるからハチに刺される被害が出ては大変である。もうしばらく様子を観察して、ハチアブ用の殺虫剤を使って自分で駆除するか、病院側に駆除を依頼するかどうか考えようと思っている。

 

2024年6月 6日 (木)

神経質礼賛 2233.ふりをするだけでよい

 仕事とはいえ、面倒だなあ、やりたくないなあ、ということはしばしばある。私の場合、仕事が次々と詰まっているから、嫌でも何でもやっつけなくてはならず、仕方なしにとにかく片付けている。「忙しいほど仕事がよくできる」(621・2089話)の通りである。しかし、もし十分に時間があったとしたら、あれこれ考えてちっとも進まないということになるだろうな、と思う。

   森田正馬先生は作業について「興味が起らず時間がくるのを待つに過ぎない」「熱のない仕事ぶり、他の人がやっているからやるというに過ぎぬ」と日記に書いた患者さんに対して「それでよし。当然のこと」「それで上等、これを従順という」とコメントを書かれた。そして、形外会の場で次のように述べておられる。

 仕事に熱がない。興味の起らない時には、ただ規則に示された通りに、他人の真似なり仕事のふりをしていてもよい。ただ規則に従っていさえすれば従順である。また腹はへらなくとも、イリ豆をちょいちょいつまんでいるうちに食欲がそそり出されるように、仕事でも素直に、いやいやながらやっているうちに、ツイツイ身が入って、興に乗ってくるようになる。この辺の気合を体得してもらわなければならない。(白揚社:森田正馬全集 第5巻p.396)

 気分は乗らなくても、仕事のふりをしていればよい、そうしているうちに気分は後からついてくるというものなのだ。心をいじろうとしてもうまくいかないが行動は変えられる。理屈はともかく、やってみることだ。外相整いて内相自ずから熟す(1873話)。健康人らしく振舞っていれば健康になれるのである。

 

2024年6月 2日 (日)

神経質礼賛 2232.オーディオの変遷

 作業所に通所している知的障害の男性。いつも外来診察には80歳位の父親がついてくる。楽しみはCDを聴くことだという。時々、父親に連れられて新しいCDを買いにいくのだが、父親が言うには「近頃CD屋さんがなくなってきて困っています」とのことである。確かにそうだなあ、と頷く。書店や楽器屋さんのCD売場はどんどん消えている。私もかつては秋葉原の石丸電気CD館で輸入クラシックCDを探すのを楽しみにしていたが、すでに2010年頃閉店している。デジタルオーディオが広がり、スマホで全部片付いてしまう世の中になってはCDも売れないだろう。音源はネットからダウンロードしてスマホに無線スピーカーを繋げば事足りてしまう世の中になっている。

 義父はオーディオマニアでかつては自宅の応接間は防音工事をしてレコードプレーヤーや真空菅アンプや大型スピーカーを買い揃えて、ベートーヴェンやマーラーの交響曲を大音量で聴くのを楽しみにしていた。ベッドサイドにはBOSEの小さなCDシステムを置いて使っていた。施設入所した際にオーディオ機器はすべて処分したが、このBOSEのCDシステムだけはそのまま施設に持ち込んだ。ところが、最近、不具合が出るようになって、何か替わりのものはないだろうかと相談された。家電量販店に行ってみると、オーディオのコーナーは縮小されて、以前たくさん並んでいたCDコンポは姿を消し、CDラジカセが申し訳程度に数台並んでいるだけになっていた。オーディオ不況のため生産中止が相次ぎ、国内オーディオ専業メーカーが倒産してしまっている。ネットで調べるとウッドスピーカー使用のJVC製の一体型CDシステムはまだ生産されているようなので、これを注文した。今度施設に行く時に届けようと思っている。レコード→FM録音したカセットテープ→CD→MD→ICメモリーと音源媒体は大きく変化したが、再生装置も随分変わったものだと思う。

 

2024年6月 1日 (土)

神経質礼賛 2231.紫陽花いろいろ

 梅雨の走りのような天気になってきた。街を歩いているとあちこちで紫陽花が目に留まる。街路樹として植えられている所があるし、公園の周囲に植えてある所もあるし、鉢植えでいろいろな種類の紫陽花を育てているお宅もある。今では品種が2000種とか3000種とか言われ、花の形がいろいろあって、さらに青、白、ピンク、赤紫、いろいろの色がある。土壌の酸性度が花の色に関係するらしく、酸性だと青、中性~アルカリ性だとピンクになるという。日本は酸性の土壌が多く、青色になりやすいそうである。鹿沼土・ピートモスを加えると酸性、赤玉土・腐葉土・苦土石灰を加えるとアルカリ性になるという。
 通勤の途中、歩道に植えられている一つ一つの花びら(と言っても本来はガクなのだが)が大きく丸くクルクルっとした紫陽花を見つけて写真を撮る。西洋アジサイの一種なのだろうか。何という種類なのだろうかと気になる。写真に撮ってGoogle検索にかけてみるが残念ながら銘柄はわからなかった。

 森田正馬先生が60歳の時、名古屋に行かれた時に作られた俳句に、
「あぢさいの 靑味深きが めだちけり」(森田正馬全集第7巻p.458)
というものがある。
 ピンクや赤紫の紫陽花は目立つけれども、梅雨のひんやりした空気の中、しとしと雨に打たれながら地味に咲いている青色のガクアジサイも風情があってよい。紫陽花の花言葉には「移り気」「浮気」「冷淡」「高慢」「自慢家」といったあまりよからぬものもあるが、「辛抱強い愛情」「元気な女性」というものがある。紫陽花は目を楽しませてくれる期間が長いのもありがたい。

 

2024年5月30日 (木)

神経質礼賛 2230.入院森田療法の行方(2)

 入院森田療法がますます継続困難な状況になってきていることは何度か書いてきた。現在の保険医療では採算が取れないという問題があり、他にもいろいろな問題がある。前回1727話に書いていて重複する部分もあるがまとめておく。

 私が研修医になった頃、浜松医大では森田療法が非常に盛んであり、日本全国から患者さんが集まり、国内外から見学に来る医師や心理士さんたちがいた。しかし、公務員の管理する国立大学病院であるから、病院当局とのバトルがいろいろあったことはあまり語られていない。畑作業のために病院の敷地外の農家から畑を借りていたが、安全面の問題を指摘されていた。また、月1回、森田の患者さんたちが畑で採れた野菜をベースに他の食材を買い出しに行って料理を作る食事会は、病院食を止めて勝手なものを食べるのはけしからん、衛生上も問題だとクレームが付き、食止めはしないでおやつを作る茶話会に変わったがそれでも当局からはいろいろと圧力がかかってきた。それらを一人で跳ねのけていたのが大原健士郎教授だった。

 その後、私は三島森田病院に移った。森田正馬先生の養子・秀俊先生はすでに亡くなっておられたが、奥様の貞子女史は健在で長く理事長を務められ、不採算部門であっても入院森田療法継続に強い意志を示しておいでだった。私立病院ではあっても行政による監査は入る。そのたびに入院森田療法にはクレームが付けられていた。「掃除やシーツ交換や配膳などは職員が行うべきで、患者さんに手を出させてはいけない。もし患者さんが行ったら相応の対価を支払わなければならない」と。森田療法の場合には、できることは自分でやる、率先して手を出していくのが重要だから、どうしてもこの「使役問題」にひっかかってしまうのだ。治療の一環として本人が自主的にやっていると主張して通してきたが、患者さんの「人権」を振り回されるとそれが通らなくなってきた。さらに洗濯にしても、自分の衣類やタオル類は自分で洗濯していたものが、近年の流れで業者に委託するようになってしまった。そうなると、上げ膳据え膳、何もしないでくつろぐ温泉旅館の生活になってしまう。理屈ばかりこねて行動が伴わない神経症者に適した治療の場が提供できなくなってきている。

 生活の発見誌に紹介されている入院森田療法を行っている施設は東京慈恵医科大学第三病院・東邦大学医療センター大森病院・浜松医科大学付属病院・三島森田病院・メンタルホスピタルかまくら山の5施設に過ぎない。現在勤務している病院の外来患者さんで森田療法希望の方がいて、渡邉直樹先生のメンタルホスピタルかまくら山を紹介したことがある。自然豊かな鎌倉にあって、心身ともに鍛えていただけるようである。何とか入院森田の火を消さないでほしいものだ。そのためにはもっと入院森田療法を一般の方々に知っていただく必要があると思う。

 

2024年5月26日 (日)

神経質礼賛 2229.スカルムーシュ

 今年も「アマチュア・アンサンブルの日」に出演できるという連絡が昨日あった。11月の本番に向けてまた練習していくことになる。先日、友人宅で練習した際に、「ミヨーのスカルムーシュは知っているかい」と聞かれた。私は聞いたことがなかった。2台ピアノの曲でクラリネットやアルトサックスなどでも演奏されるという。スカラムーシュとはパリの子供向けの劇場の名前で、モリエールの喜劇「飛び医者」を子供向けに改作してそこで上演された際、ミヨー(1892-1974)作曲のこの付随音楽が使われたそうである。3つの楽章から成り、ブラジル音楽の影響を受けた曲だという。上野耕平さんのアルトサックスによる第1楽章の演奏(約3分)がネット動画にあったので聞いてみる。2台ピアノの全曲演奏(約10分)もあって聞いてみる。親しみやすいメロディーがある一方で古いクラシック音楽では馴染みがないような和音や激しい動きがあって面白い。ハイフェッツによるヴァイオリン用編曲もあるらしいが、通販で探してもなく、アルトサックス版の楽譜を購入した。問題は、アルトサックスは移調楽器であり、楽譜上のドは実音1オクターブ下のミ♭になる。長6度下げるこの読み替えは厳しい。ヴァイオリン用に読み替えた楽譜をパソコン入力してプリントアウトしてみたが、神経質のくせに間違いが結構あってどうもいけない。演奏の音を聞きながら何度かチェックして訂正していくことにする。実際にピアノに合わせて弾けるようになるまでにはかなりの時間がかかりそうである。

<お知らせ>
 メンタルヘルス岡本記念財団 
第70回心の健康ビデオセミナー ソフト森田療法~森田療法とその応用~
令和6年9月6日(金)13:30~9月13日(金)12:00
YouTube動画が一週間限定公開される予定となりました。メンタルヘルス岡本記念財団のホームページから入ります。今のところ予告記事が掲載され、動画は「準備中」になっていますが、おそらく開始一週前位には予告動画が出ると思います。御興味のある方は御覧ください。

 

2024年5月23日 (木)

神経質礼賛 2228.ハードとソフト(2)

 畑野さんは「正直のところ「ソフト」に若干の抵抗を感じた」と仰っていて、これは当然のことだと思う。私自身も快刀乱麻を断つような切れ味鋭い森田療法に対する憧憬の念がある。近頃、森田療法学会で発表される症例報告の類に対しては「一体どこが森田療法なんだ」「外来であるがままの話をしただけで森田療法と言えるのか」と疑問を持っている。だから森田療法的アプローチを森田療法と言ってしまってよいのかと迷いがあった。実は、題名も当初は『ソフト森田のすすめ』の予定だったが、白揚社の担当さんから『ソフト森田療法』にしたらどうかと勧められて変更になったいきさつがある。しかし、森田療法かくあるべし、では現実から離れてしまう。事実唯真。今、困っている人々に役立つ森田療法が必要なのだと思う。

 森田正馬先生も晩年には「恐怖突入」という言葉をあまり使われなくなったという話を聞いたことがある。森田先生の時代の旧帝大エリート学生さんたちには厳しい指導がピタリと決まる場面が多かっただろうが、そういう人ばかりとは限らない。「人を見て法を説け」を実践しておられたのだと思う。歳を重ねられ御自身も病気のために何度も生死を彷徨う体験をされるとともに少しソフトになられた面もあるかも知れない。また、奥さんの久亥さんが森田先生に叱られてしょげている患者さんを励ますこともあった。『久亥の思ひ出』には森田先生のお弟子さんや入院中にお世話になった患者さんたちから寄せられた追悼辞が掲載されている。鈴木知準先生は初診時に森田先生から入院を許されず、久亥さんの助け舟のおかげで何とか入院できた思い出、母親が亡くなった時に身に染みる言葉をもらった思い出を綴っておられた。患者さんでのちに森田旅館で働くことになる亀谷氏はこっそり黒羊羹と熱い番茶をふるまってもらった思い出を記している。奥さんを含めたチーム森田として硬軟織り交ぜた治療が行われていたのである。

 

2024年5月19日 (日)

神経質礼賛 2227.ハードとソフト(1)

 『森田療法はこうしてできた 続・森田療法の誕生』(2220話)を送ってくださった著者の畑野文夫さんにお礼とともに拙著『ソフト森田療法』をお送りしたところお手紙をいただいた。畑野さんは鈴木知準先生の厳しい指導を受けられた。入院生全員の前で「君はアタマが悪いねえ」と指摘されたこともあったが、それが最も効果を感じた指導であり、3カ月足らずで生活態度が180度転回し、その後元に戻ることもなかったのはその厳しさのおかげだったと述懐されている。この治療経過は『鈴木知準診療所における入院森田療法 体験者の記録』(1245話)の最初のところにコンパクトにまとめられている。いわばハード森田が非常に鋭い効果を示したのだと思う。

 私は浜松医大で森田療法を担当していた時は森田原理主義者とでも言うような厳しい治療者だった。病棟全体がゆるやかな森田療法をベースに動いていて、うつ病や統合失調症などの患者さんにはいいのだが、神経症の人には生ぬる過ぎると感じていた。パニックとなることを恐れて畑作業に行かずベッドに寝ている担当患者さんは「あなたは何しにここに来ているのですか」と叩き起こして畑まで引っ張って行った。「もうダメです」と半泣きになっても「心電図で異常はないのだから健康体です。できないのではなくてやらないだけ」と引っ張った。その人は病院から1kmほど離れた畑の作業に行けるようになり、リーダーにもなった。一人でバス・電車に乗り片道3時間以上かけて外泊することもできた。ところが、退院間近で私が転勤となり、後任の先生は「辛ければ休んでよい」というスタンスだったのでズルズル退院を引き延ばしてそれから1年ほど入院し続けたと後で知った。しかし、ハード路線一本だと脱落例が増えてしまう。特にやや知的に低い方、パーソナリティの未熟な方の場合には支えが必要であり、担当看護師さんがいわば母親役となって入院治療を最後まで継続できた例も少なくなかった。やはりその人に合わせた森田療法が必要なのだと思うようになっていった。

 

2024年5月16日 (木)

神経質礼賛 2226.レジェンド

 掛川駅南口(新幹線口)にはいろいろな会社のタクシーが止まっている。一方、在来線ホームに近い北口のタクシー乗場にはほとんど一社のタクシーしか止まっていないことが多い。何でもそこはその会社しか客待ちしてはいけないことになっているという噂を聞いたことがある。それでももう一社のタクシーがたまに止まっていることがある。かなり年配のドライバーさんでいつもニコニコしながら話かけてくれる。別にスピードを出すわけではないが、不思議と信号で止まることが少なく、料金も他の人より大抵ワンメーター安い。カーナビなし、ベテランの技術と経験に裏打ちされた勘のおかげなのだろう。そして、レジェンドのドライバーだから他社の縄張りで客待ちしても苦情を言われることもないのだろう。昨日の朝は久しぶりにその人のタクシーに乗った。「良かったですよ。免許更新しましてね。認知症の検査も深視力の検査も大丈夫だったです。あと3年働けます。仕事があるっていいですねえ。家内が喜んでくれました。今までトラックやらバスやらいろいろ運転してきて60年になるけど最後はタクシーで終わりです」と、いつものニコニコ顔で話す。名もなきレジェンドたちが社会で活躍しているのは喜ばしい。

 精神科医の世界でも、こと精神療法に関しては歳を取ってさらに熟成していく部分がある。高良武久先生、鈴木知準先生、宇佐晋一先生といったレジェンドと言える往年の森田療法家たちは80代・90代でなお活躍しておられた。もしも森田先生が同じくらい長生きしておられたら「余の療法」はさらにどのように変貌していっただろうかと想像する。

 

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