ニュース番組でAIのChatGPTと結婚したという女性の話を見て、とうとうここまで来たかと驚いた。もちろん、法律上の結婚が認められるわけではなく、御本人の認識上でのことである。AI利用は急速に広がっている。学生のレポート作成は以前から話題になっていた。研究者が論文作成に秘かに使用して問題となることもある。最近ではスマホを使用する高齢者も増えていて、話相手や相談相手にAIを利用する人もみられるようで、これなどは寂しさを癒してくれるとともに認知機能の衰えを補ってくれそうである。私はまだAIを積極的に使ったことがないが、何か検索するとAIが調べて答えるような選択肢も表示されてくる。試しに選択してみると、そのまま発表できそうなまとまった答えが表示され、レポートや論文作成に利用されるのも無理ないなあと感心するばかりである。もっとも、AIは嘘をつくこともあるので、丸写しは考えものである。
外来通院患者さんで家にひきこもって何もしていない、という人がいる。一日の過ごし方を聞いてみると、ボーっとしている、スマホをいじっているという答えが返ってくる。スマホでどんなことをしているかとさらに尋ねると、何となくゲームをしたり動画を見たりしているとのこと。こうした人たちがAIを利用したらどうなるだろうか。先述の高齢者のように、よき相談相手になる可能性はある。本人を否定するような発言はなく耳障りのよい答えが返ってくるから感情の安定が図れるかもしれない。もしかするとAIを利用して直接他人と接することなく働く手段を見つける人も出る可能性もある。しかし、AIとの会話にのめり込んでAIに依存してますます実生活で人との交流を避けてしまう恐れもある。AI利用がひきこもりの人にどのような影響を及ぼすか注視していこうと思う。


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