この前の週末に大学共通テストが行われ、日曜日と月曜日の新聞に問題と解答例が出ていた。例年、私は全く関心がなく、そのページを見ることはない。今回は、化学の問題に枕草子が出た、と話題になっていたので、見てみる。
化学 第2問 問1
発光に関する記述のうち、下線部が化学反応ではないものはどれか。最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
① 科学捜査において、鑑識がルミノール反応による光を利用して血痕を検出した。
② お祭りの屋台で、ブレスレット(腕輪)型のケミカルライトが光っていた。
③ 1916年のパリ自動車ショーで初めて公開されたネオンサインの光は人々を魅了した。
④ 夏は夜。月のころはさらなり。闇もなほ。蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、(蛍が)ほのかにうち光りて行くも、をかし。(清少納言『枕草子』から抜粋・改変)
もちろん、化学の問題であるから、古文が全くわからなくても影響はないようになっている。洒落たことをする出題者だな、と感心する。ちなみに正解は③である。ネオンサインは放電によって発光するもので、化学反応とは無関係である。
今回の共通テストでは新たに「情報」という科目が登場していて、時代の流れを感じさせる。
大学受験生たちにとってはこれからが志望校の試験で勝負所だ。共通テストで思ったようにできなかった人たちもがっかりしないでダメモトで食らいついて欲しい。大逆転だってあり得るのだ。そして、緊張を恐れる必要はない。誰でもあがるし緊張するのだから、緊張しながら・焦りながら目の前の一問一問を解いていけばそれで良い。最後の最後まであきらめないことだ。
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