ここ1週間、目の回るような忙しさだった。昨日、仕事を終えて帰宅してほっと一息である。月曜日の午後に母が亡くなってから葬儀社に電話して施設から遺体を搬送してもらい、打ち合わせ。夜にお寺に行ってまた打ち合わせ。以前、一度危篤状態になった時にあらかじめ連絡はしてあったのでスムーズに事が運んだ。次の火曜日は朝から精神科救急日直・当直で替わってもらうわけにはいかないので、前日のうちに葬儀の段取りをつけておいたのだった。救急では入院受けがあって、ドタバタである。病棟では高齢の患者さんの急変があって、死亡診断書を書いて御家族に説明する。前日に母の死亡診断書を訪問クリニックの先生に書いていただいたばかりで、つくづく因果な商売だなあ、と内心苦笑する。水曜日の午前は以前から私が受ける予定の患者さんの入院受けがあって、診察してから指示を出し終えてから昼過ぎにようやく仕事場を後にする。帰宅してすぐに黒服に着替え、通夜に臨む。コロナの影響で3年程会っていなかった叔父・叔母・従兄弟たちが参列してくれていた。木曜日は朝8時半から葬儀。喪主挨拶では緊張したが、何とかできたからよしとしよう。10時出棺。大量の生花とともに、虎屋の羊羹と『神経質礼賛』を棺に入れて送り出す。モタモタしていて『ソフト森田療法』が間に合わなかったのが悔やまれる。火葬場へと向かう土手沿いの桜が5分咲きになっていた。心配された雨も小降りで済んだ。「いい日旅立ち」である。無事に火葬を終えて、遺骨とともに帰ってきた。すぐに着替えて、市役所の「お悔やみ窓口」へ行き、健康保険証・限度額適用認定証・介護保険証を返納。葬祭金の手続きもしてくる。遅れて届いた弔電があるという連絡が葬祭会館からあったので、それを取りに行きながら、支払いも済ませてしまう。さらに、年金の関係も電話で処理して、書類を郵送してもらうようにした。この日木曜日は本来の公休日なので、結局忌引き休暇は取らず、水曜午後を早退しただけだった。自分でもよくこれだけ動いたものだと思う。621話「忙しいほど仕事がよくできる」で引用した森田先生の言葉を再掲しておこう。
能率の事で一番大切な事は、「忙しいほど仕事がよくできる」という事です。和歌・俳句のようなものでさえも、「暇になったら上等のものを沢山につくってやろう」と考えるのは、大きな思い違いです。実際にそうなってみれば、実は気が抜けて、ちっともできない。よい思いつきや思想などもみなその通りである。(白揚社:森田正馬全集 第5巻p.759)
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