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2006年2月19日 (日)

神経質礼賛 10.楽器と性格

 オーケストラには様々な楽器がある。面白いことには、楽器と演奏家の性格には強い相関関係があるらしい。一般向けの書籍としては、NHK交響楽団のオーボエ奏者である茂木大輔さんの著書「オーケストラ楽器別人間学」(草思社)に楽器ごとの性格が述べられている。また、オルガン奏者で心理学者のアンソニー・ケンプ著「音楽器質」(星和書店)では、演奏家の心理テストを行ない分析した数多くの論文を比較検討して、性格特徴が示されている。おおまかに弦楽器(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス)と金管楽器(トランペット・トロンボーン・ホルン・チューバなど)では全く楽器自体の性格も異なっているわけだが、実際にスコットランドのオーケストラ団員からの面接調査では、弦楽器奏者から見た金管楽器奏者のイメージは「優雅さに欠ける、大酒飲み、知性が低い、大きな音を鳴らす、行動が荒々しい」などで、金管楽器奏者から見た弦楽器奏者のイメージは「気取っている、神経過敏で扱いにくい、繊細、深刻、高潔」などだそうである。また、木管楽器奏者のイメージは弦楽器奏者と金管楽器奏者の中間的だそうである。プロの弦楽器奏者について性格テストを行った研究では、強い不安感、低自我強度がみられ、神経症傾向を示すとのことである。オーケストラでは弦楽器奏者の人数が管楽器奏者の人数をかなり上回るので、通常の社会よりも、ずっと神経質の「濃い」集団と言えそうである。緻密な音楽を作っていくためには、神経質は重要なファクターなのだと思う。そして、こういう弦楽器奏者の中でこそ、陽気・明朗・大胆な金管楽器の演奏がひときわ美しく輝くというものである。

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