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2006年2月19日 (日)

神経質礼賛 3.花は紅(くれない)、柳は緑

 森田正馬(もりたまさたけ)先生は、患者さんの指導の際によく禅の言葉を応用して使われていた。これは能の中でも用いられる言葉で、本来は「柳は緑、花は紅」なのであるが、花を先に出した方が印象的であり、言葉の勢いもよいためか、しばしばこの語順になっている(白揚社:森田正馬全集 第4巻p.164、第5巻p.101p.643p.684、第7巻p.532)。私の恩師、大原健士郎先生も、退院間近の患者さんから求められて、色紙によく「花は紅、柳は緑」と書かれていた。しかし、原典で柳の方が先であることを意識されて、ある時から「柳は緑、花は紅」に改められた。

夏は暑く、冬は寒いのと同様、花は紅、柳は緑で、どうにもならない事実であり、あるがまま、ということである。私は、もう一歩進めて、この言葉で、「花」は外向的で積極的な人の象徴、「柳」は神経質な人の象徴と考えてもいいのではないかと思う。桜に代表される「花」は鮮やかで咲いている時は注目されるがその期間は長くはない。「柳」は地味ではあるが一年中その風情を愉しませてくれる。台風が来ても、強風に枝をなびかせながら、枝葉を残す。渋い名脇役のような存在でもある。私も含めて神経質人間は、「自分は気が小さくて情けない」「何とか大胆になれないものだろうか」と考えがちだが、「柳」が「花」になれないのと同様、どうにも仕方ない。しかし、神経質にはその美点があるのだから、神経質の持ち味を生かしていけばよいのである。

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