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2006年3月12日 (日)

神経質礼賛 31.あるがままということ

 森田療法では「あるがまま」という言葉がよく用いられる。いわば自然体ということで、響きのよい言葉である。しかしながら、この言葉は誤解を招きやすい。理解が不十分な人は「今日は疲れて気分が乗らないから、あるがままに仕事を休む」という誤用にもなりかねない。本来は、森田療法では症状は気分であるとし、気分はあるがままに(気分は悪くても・症状が苦しくても)やるべきことをやる、ということなのである。中には、「あるがまま」という言葉をお題目のように繰り返し唱えるばかりで行動が伴わない人もいる。森田療法は宗教ではないので、いくら「あるがまま」を唱えても何の御利益もない。逆に半信半疑であっても目的本位に行動していく人は治っていくのである。森田先生は「かくあるべしといふ なほ虚偽たり、あるがままにある 即ち真実なり」と色紙に書かれている。「あるがまま」であろうとすること自体が「かくあるべし」であり「悪智」であり、すでにあるがままではない。「あるがまま」にしなさい、自然体にしなさい、という指導は適切とは言えない。神経症の中でも特に強迫神経症の方はこういった言葉にとらわれやすい。それゆえ、特に意識しているわけではないが、私はあまり「あるがまま」という言葉は用いない。森田先生も「あるがまま」よりは同様の意味で「事実唯真」という言葉を多用されていたように思う。

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