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2006年3月16日 (木)

神経質礼賛34.ニセ医者事件に思う

 東京都内の病院で8年以上も無資格で内科医として勤務していた男が逮捕された。慶応大学医学部卒と称し、偽造した医師免許証のコピーを使っていたという。実際は定時制高校中退で、都立某病院で1年間「見学生」をしただけで内科医としての医療行為をしていた。「見学生」などという制度があるとは私も初めて聞いた。医学生や看護学生の臨床実習としての見学ならば話はわかるが、有名な病院が一般人対象に診療を「見学」させているとは理解できない。患者さんのプライバシーはどうなっているのか気がかりである。

 それはともかく、いつも、ニセ医者が逮捕されると、「やさしくて親切でいい先生」などと評判がよい医師として通っている場合が多い。ニセ医者は、ミスをしたらバレてしまうので、危ない処置は避けて他の医者に紹介するであろうし、患者さんの訴えをよく聞くだろうし、スタッフとも対立しないように気を配るであろう。事故が起こらなかったのは幸いであったが、ニセ医者から学ぶべき点もあるのではないか。医学部の5年・6年生の時、臨床実習ですべての診療科を回るが、とんでもない光景を見てきたものである。特に密室ともいえる手術室内では、器械出しが遅いと介助の看護婦さんを罵倒したり器具を投げつけたり、他の医師に蹴りを入れたり、という御仁がいた。「チクショー」と叫びながら医療機器に八つ当たりして蹴飛ばしている人もいたが、この人は某医大の助教授になった。最近ではどこの医学部でも低学年で医療者としての基本的な部分の教育に力を入れているようだが、ニセ医者経験者を講師として呼んでみたらどうだろうか。

 話は変わるが、ミスを恐れ、人間関係に気を配る、という点は神経質人間の得意技でもある。医療関係は言うに及ばず、どんな職場でも人並以上の活躍ができるはずである。神経質人間は、目立つことは上手ではなくても、周囲からは高く評価されている場合が少なくない。なお、小心者の神経質人間は「ニセ医者」のような詐欺的行為はできないものである。

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