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2006年4月14日 (金)

神経質礼賛 55.カフェインの功罪

 外来の患者さんで、他の先生が担当していたが通院の曜日の都合で私の外来に回ってきた人がいる。不眠症が主訴で、抗不安薬と睡眠薬が処方されていたが、それでもなかなか寝付けない。カルテにはコーヒーはほとんど飲まない、とある。しかし、「お茶はどうですか?」と尋ねてみると、緑茶は大好きで、こだわりの高級なお茶を買ってきて夜もよく飲むと言う。残った仕事を家に持ち帰り片付けているが、お茶を飲むと頭がスッキリして仕事がはかどると言っておられた。どうやら、この人の不眠にはカフェインが関わっているようである。カフェインには覚醒作用や利尿作用や筋肉収縮作用があり、眠気防止・運動能力向上などの効果がある反面、交感神経刺激で心拍数が上昇して落ち着かなくなったり不眠をきたしたりすることもある。

 カフェインというと、一般にはコーヒーとコーラ、というように思われている。「スカット爽やか○○コーラ」のコマーシャルソングが浸透しているためだろうか。ところが栄養分析表を見ればわかる通り、紅茶のカフェインはコーヒー以上であるし、緑茶の中でも玉露は極めてカフェインを多く含んでいる。番茶・ほうじ茶といった安いお茶はカフェインが少ない。お茶による不眠は意外と盲点である。江戸時代、ペリーの黒船に驚く幕府をからかった狂歌「泰平の ねむりをさます 上喜撰 たった四はいで 夜も眠れず」は黒船の蒸気船と高級茶の上喜撰をかけたものであることは日本史で勉強されて知っている方が多いと思う。最近は緑茶の成分カテキンがもてはやされたり、カフェインによる脂肪燃焼効果が注目されたりで、健康飲料ということではあるが、やはりほどほどにすることが大切である。

 なお、私もお茶は好きで、前述の人のような高級茶は買わないが、毎年新茶が出るシーズンに茶問屋で煎茶を5kgまとめ買いするのが常である。あらかじめ200gずつパック詰めしてもらい、冷蔵庫で保管する。こうすると、一年中、香り高いおいしいお茶が飲めるのである。

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