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2006年5月19日 (金)

神経質礼賛 66.琉球民謡(沖縄音楽)の効用

 私がまだ小さい頃、親に連れられて行ったデパートで沖縄の物産展をやっていて、そこで流れていた琉球民謡が子供心に強烈に焼きついた。この音楽は何だろう、と不思議に思った。聞いたことのない音階であるから当然である。まだ沖縄が本土復帰前だった時代である。それから30年以上たって、沖縄の病院に派遣され、あの曲は多分、「ちんさぐの花」と「谷茶前」だったのだろうと知った。わずか半年の勤務だったが、琉球民謡や喜納昌吉、りんけんバンドなどのCDを買いあさり、カラオケに行っては盛んに歌っていた。とはいえ、半年では琉球語はマスターしきれず、標準語を話さない年配の方とお話するには「通訳」を要した。「ヤマトの医者は信用できない」と頑なに「ヤマト言葉」を拒否した御老人もいたが、太平洋戦争で地上戦となり、多くの民間人が犠牲になった歴史を考えれば無理もない。

 沖縄の人々の生活は実にゆったりとしていて、あくせくしたところがない。特に時間に追われる、という感覚がない。勤務先の飲み会で、決まった時間に行ってみると誰も来ておらず、場所を間違えたかな、と心配になることがよくあった。台風の日に、何とか出勤すると、「台風休み」で外来は休診。当直医以外はお帰り下さい、と言われてしまった。病院の外来患者さんも神経症の人にはあまりお目にかからなかった。沖縄から大阪や東京に出て就職した時に、精神病を発病した人によく出会ったような気がする。ゆったりした生活テンポから急に速いテンポにするのは大きなストレスなのだろう。

 今でも沖縄の音楽はよく聞いている。特にスローテンポの琉球民謡は「まあ、いいさー。小さいことでクヨクヨすることはないさー」という気分にしてくれる曲が多い。車にも用意してあって、渋滞の時にかけると、イライラ感が薄らぎ、「まあ、そのうち着くさー」と時間を気にしなくなるものである。騙されたと思って一度試してみてはどうでしょうか。

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