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2006年5月15日 (月)

神経質礼賛 65.人間のクズ

 私の手持ちのCDに、ちょっと変わったものがある。忌野清志郎「冬の十字架」というアルバムである。「(パンク版)君が代」というとんでもない曲が入っており、店頭販売されなかったのも無理はない。戦前ならば投獄モノである。そのアルバムの中で、「人間のクズ」は特に気に入っている。自転車でツーリングしながら全国各地でコンサートを開き、元気に飛び跳ねながらロックンロールを歌っている忌野さんからは想像できないような歌詞である。「川のほとりで自殺を考えたが怖くてできなかった」「俺はダメな奴だ、もう死んでるんだ」「レコードが売れなくてスタッフを恨んだけど意気地がなくて何も言えなかった」「友達らしき人々よ、みんな離れていった」等等。これではまるで内向的・小心・取り越し苦労の神経質そのものである。外見からは想像がつかないが、忌野さんにも意外と神経質な部分があるのだろう。そして「クズ、クズ、クズ、クズ、人間のクズ」を連呼して思い切り自分を貶めまくるのである。しかし、一緒になって「クズ、クズ、クズ、人間のクズ」「俺はクズなんだー!」と言っていると、逆にスカッと爽やかになってしまう。最後には忌野さんと一緒になって「今日も元気だー、人間のクズ」と開き直って叫びたくなる。落とすところまで落とすと、後は上がるしかない、ということなのだろう。「君はどうだーい?」と問いかけているのもいい。俺がクズならみんなクズである。完璧な人間なんかいない。

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