フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 73.好きこそものの上手なれ | トップページ | 神経質礼賛 75.イソップ物語と神経質(2)アリとキリギリス »

2006年6月12日 (月)

神経質礼賛 74.イソップ物語と神経質(1)ウサギとカメ

 子供の頃、童話でイソップ物語を読んだり聞いたりした人は多いであろう。イソップ(アイソポス)は古代ギリシアの作家で奴隷の身分だったと言われている。しかし、イソップ物語のすべてが本人の作というわけではなく、それ以前から伝承されてきた民話が入っていたり、イソップ以降に創作されたものが彼の作とされていたりするのではないかと考えられている。

 イソップ物語は寓話であり、約2600年の時を越えた現代人にも通じる普遍性を持っている。神経質人間にとっても大いに力づけられる話があるように思う。そこで、ちょっと童心に帰って、イソップ物語のいくつかを思い出してみよう。

 要領はよくないがコツコツ努力を積み重ねる神経質の良さを示している作品としてまず、思い浮かぶのは、ウサギとカメである。「♪もしもしカメよカメさんよ」の童謡でもおなじみである。足自慢のウサギと足がのろいカメが競争する。ウサギは楽勝だとタカをくくって途中で昼寝してしまう。その結果、着実に歩いたカメが逆転勝ちしてしまう、というものである。

 神経質人間の場合、さらにスロースターターというオマケも付くだろう。ああでもない、こうでもない、と理屈で考えたり余分な準備をしたりする分、スタートも遅くなるのである。社会でも大胆で要領のいい人間にはスピードの点では到底太刀打ちできない。しかし、出世頭でも思わぬ落とし穴にはまって挫折したり、慢心して周囲の反感を買って失脚したりすることがある。「勝ち組」の成功者として六本木ヒルズに居を構えたとしても、一文無しに転落する可能性だってある。その点、粘り強いのが神経質人間のとりえである。スピードは遅くても、一歩一歩進んでいけば、大成功まではいかなくても人並以上の成果をあげることができるのである。落とし穴にハマる危険性も少ない。そして状況に恵まれれば第11話で述べた徳川家康のようにトップとして輝くこともできるはずである。スピードが遅いからとあきらめて棄権せず、焦りを感じながらも遅いなりにも着実に歩き続けることが肝心である。

« 神経質礼賛 73.好きこそものの上手なれ | トップページ | 神経質礼賛 75.イソップ物語と神経質(2)アリとキリギリス »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 73.好きこそものの上手なれ | トップページ | 神経質礼賛 75.イソップ物語と神経質(2)アリとキリギリス »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30