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2006年6月19日 (月)

神経質礼賛 76.イソップ物語と神経質(3)金の斧

 この話も有名である。貧しい木こりの若者が誤って斧を湖に落としてしまい困っている。すると、女神が現れ、「あなたが落としたのはこの斧ですか」と金の斧を見せる。正直者の若者は「違います」と答えると、次に女神は銀の斧を持って現れる。これまた「違います」と答えると、次に本人の斧を持って現れる。女神は若者が正直であることを褒めて、本人の斧だけでなく金と銀の斧も与えてくれる。その話を聞いた仲間の一人がわざと斧を投げ入れ、女神が金の斧を持って現れると、「それです」と言うが、嘘の罰で、自分の斧も返してもらえない、という話である。ちなみに岩波文庫イソップ寓話集では「173木樵(きこり)とヘルメス」となっており、場面は湖でなく川であり、現れるのは女神ではなくヘルメスという男の神様(ギリシア神話で商業の守護神で、ローマ神話ではマーキュリーと呼ばれる)である。

 神経質人間は嘘やハッタリは苦手である。小心者ゆえ、たまに慣れない「嘘も方便」をやると、すぐにバレる。馬鹿正直すぎて損をすることもある。最近の日本は、残念なことに「正直者が馬鹿をみる」「親切が仇となる」社会になってしまっているので、煮え湯を飲まされる思いをした正直者も少なくないであろう。しかし、嘘やハッタリを繰り返していると、破綻をきたすものである。一度甘い汁を吸ったらやめられなくなるので、いつかは問題が露呈することになる。取引上の偽装や、お役人様の不正が、次々と明るみに出ているのは周知の通りである。神経質人間は正直にコツコツ努力していく他はない。金の斧をもらえることはないだろうが、自分の力で立派な新しい斧を買えるようになるはずである。

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