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2006年7月 3日 (月)

神経質礼賛 81.チルドレン社会

 前々回の社会的引きこもりで、大きな社会問題となっているのは日本ばかりであることを述べた。

 少子高齢化が問題になる一方、いつまでも精神的に成熟しない大人が増えているのも問題であろう。これは学校での教育の影響や家庭での躾が不十分であることによるところが大きいのではないかと思う。ヨーロッパ諸国では中学卒業くらいの段階で職業訓練を受けるか進学するかの選別が行なわれるところが多いようである。日本では、今ではほとんど全員が高校に進学する。さらに、少子化により大学も希望者全員が(もちろん大学を選ばなければ)入れる時代も近いという。高校や大学へ進学するのは、大多数の場合、本人が高等教育を受けたいからではない。「みんなが行くから」「働かないで遊んでいられるから」が本音ではないか。そもそも勉強したくない人間が高校や大学に入学するのだから、教育者も大変である。昭和初期、まだ高等学校や大学がごく一部のエリートしか行けなかった時代に森田正馬先生はすでに「学校の目的は、決して生活の安定ではない。人格の向上である」(白揚社:森田正馬全集第5p.224)と述べておられるが、もし今の状態を見られたら絶句されることだろう。一方、家庭でもかつてのカミナリ親父は消滅し、トモダチ関係の母子が中心になっている。これでは躾も何もあったものではない。

 さらに学校を出てからも親に寄生し続ける「パラサイト・シングル」が増えている。結婚年齢は高くなる一方であり、晩婚化は少子化の一因となっている。日本では子供の数はどんどん減少し、子供のままの人格を持った大人は増加する一方なのである。子供のままの人格では、出産・育児などまともにできるわけがない。産んでも産みっぱなし、児童虐待のあげく子供が死亡するケースが次々と報道されている。

いくらチルドレンの元締め首相が女性の少子化対策担当大臣を任命しても、児童手当を増やしても、少子化には歯止めがかかるはずはない。このままではアジアや南米からの労働力に依存する国になってしまうかもしれない。誰もが関心のある公的年金も急激な少子化により、実態は「国営ネズミ講」「国によるぼったくり詐欺」になりつつある。

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