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2006年9月27日 (水)

神経質礼賛 109.うつ病とこころの健康づくり(2)

 前回の話の講演の中では、うつ病の症状・治療・家族や周囲の人の対応法について話した。最近は芸能人が自身のうつ病体験を述べることが多くなり、うつ病に対する一般の方々の関心も高くなっている。うつ病にかかった歴史上の人物の話をするとともに、実際に私が診察した「うつ状態」を呈した症例(うつ病だけでなく統合失調症・神経症・人格障害の例も含めて)について話した。具体的内容はここでは省略する。

 こころの健康づくり、ということでひとつ重要なのは、趣味を持つということだと思う。精神科の外来を受診される方々は趣味がないことが多い。「趣味は読書です」といっても最近は本を読んでいない、とか「音楽鑑賞です」といっても「どういう音楽を聴いていますか」と尋ねると答えられなかったりする。「趣味はパチンコ」「(テレビで)スポーツ観戦」という人もいるが、それは趣味というよりは単なる娯楽である(これがパチンコの歴史を研究したり、プロ野球やサッカーや相撲もただ見るだけでなくスコアを分析したり選手のデータを収集するのであれば趣味といってよい)。「ゴルフ」という人も、自分の楽しみではなく、接待ゴルフだったりする。新たに趣味を探すのは大変だと思われるかもしれないが、市町村では安い費用でできる趣味の講座をいろいろ開いている。街の楽器屋さんでは50代・60代から新たに楽器をやってみようという人のための教室もある。そこまでしなくても、碁や将棋をやったことのある人は多いはずで、もう一度テレビの講座を見て改めて始めるのもいいだろう。手軽にできるウオーキングも健康増進を兼ねた立派な趣味であるが、ただ歩くだけではもったいない。街中に住んでいる人であれば、いろいろコースを変えて今まで歩いたことのない通りを歩くようにすると、意外な光景に出会ったり面白そうな店を発見したりするだろう。地図を見れば自分が歩いたことのない通りはいくらでもある。郊外に住んでいる人であればデジカメをポケットに入れて歩き、道端で目に留まった草花や鳥や虫を記録しておき、図鑑で調べてみると楽しみが広がる。

 寸暇を惜しんで仕事や勉強に励まれた森田正馬先生にしても、お弟子さんとよく将棋を指したし、唄や踊りも楽しまれた。ちょっとした趣味でこころのゆとりが作れてリフレッシュできるものである。

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