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2006年9月 4日 (月)

神経質礼賛 102.第二次SSRI大戦

 不安障害にも新型抗うつ剤SSRI(選択的セロトニン再取込阻害剤)が多用されるようになってきたこととその問題点については20話で述べた。今まで国内で販売されていたSSRIはフルボキサミン(商品名ルボックス・デプロメール)とパロキセチン(商品名パキシル)の2剤であったところに、今年の7月、新たにセルトラリン(英語読みはサートラリン・商品名ジェイゾロフト)が国内発売となった。外来待合室の一角に各製薬会社の担当者が陣取り、診察の合間を見ては医師にパンフレットや関連論文を渡し、「ぜひ当社の薬を処方してください」と連呼する。販売競争は一層激化し、第二次SSRI大戦といった様相を呈している。製薬会社の担当者は、それぞれ自社製品が他社より優れている点を力説し、他社製品の欠点を強調しているが、どの薬剤も同じSSRIのカテゴリーに属し、効き方や副作用は大同小異といった感じである。いずれにせよ、新薬は発売後1年間は長期処方できず1回の診察で2週間までの処方しかできないという制約があるため、他剤に比べて特別優れている点がなければ処方しにくい。当面は他剤で無効だった場合に使っていくことになるであろう。

 各社とも適応病名を当初の「うつ病」「うつ状態」に「パニック障害」「強迫性障害」を加え、さらに「全般性不安障害」も加えようという流れがある。そして、精神科だけでなく内科や外科の医師にも売り込みを図っている。戦線はどんどん拡大中である。最近は、「内科で抗うつ薬を出されたけれど合わない」といって受診される方が増えつつある。SSRIは服用開始後に悪心・嘔吐などの消化器症状が出やすいが、1週間を過ぎると収まる場合が多い。薬剤について適切な説明がないまま処方されているのではないかと懸念している。また、20話で述べたSSRIの問題点を知らずに内科や外科の先生方が処方され、トラブルが起きなければいいのだが、と思っている。

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