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2006年12月22日 (金)

神経質礼賛 137.もうひとつの記念年・シューマン

 モーツァルト・イアーの陰に隠れてしまったが、音楽界では、今年はもうひとつの記念の年、シューマン(1810-1856)没後150年記念でもあった。シューマンはピアニストとして出発したが指の障害を機に、作曲に専念するようになった。もともと文学に造詣が深かったシューマンは「トロイメライ」に代表される詩的なピアノの名曲を数多く残しているし、交響曲もよく知られている。ただ、管弦楽曲はユニゾン(同じ旋律を複数の種類の楽器で演奏すること)が多いためか、聴いていてちょっと物足りなさも感じる。とは言え、情感豊かな旋律はとても魅力的である。昔、中学や高校の合唱で「流浪の民」を歌ったり聴いたりして感銘を受けた人も少なくないであろう。ピアノと無縁の私が弾くことがある曲は3つのロマンス(元来オーボエの曲で、ヴァイオリニストのクライスラーがヴァイオリン用に編曲)である。

 シューマンが自殺を図り、精神病院で最期を遂げたことはよく知られている。幻覚・妄想があり、父親や姉やシューマンの末子にも同様の症状があったと言われており、統合失調症とも考えられるし、神経梅毒だったとも考えられている。元来の性格は循環気質であったと思われ、「子供の情景」の作品からもうかがえるように子煩悩であったようだ。

 神経質人間はどうも現実的過ぎてしまう傾向があるが、時にはシューマンのロマンティックなファンタジーの世界に浸かってみるのもよいのではないだろうか。

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コメント

 シューマンについてお書きになっているかな、と検索してみたら、有りました!
 先月のクラシック音楽館で「森の情景」を聴き、好きになりました。第1-9曲に及ぶそうですが、ユーチューブでは通しで聞けるものが探せず、欲しいCDリストに加えておきました。
 ところで、偉大な芸術家はなぜこうも精神を病むのでしょうか。作品を生みだことは、わが身を滅ぼすほど苦しいことなのでしょうか。常人とは違うところがある人だから、非凡なものを作りだすことができるのでしょうが、その才能を発揮するためならわが身を犠牲にすることを厭わない覚悟のある人が芸術家たり得るのでしょうか。・・ため息がでちゃいます。
 来年、ブルックナーの4番のコンサートがあります!指揮者も好きだし、すごく楽しみ!!チケット発売日に速攻で買いにいかないと。コロナが再燃しないといいのですが。

夏子 様

 コメントいただきありがとうございます。

 今から15年前の記事です。当時は神経質性格の偉人たちに光を当てたいと思って、あれこれ調べていました。仰るように、過去の偉大な芸術家・作家で精神障害があったと思われる人は少なくありません。純粋な心と現実とのギャップに苦しんだり、経済的に厳しい状況に置かれたりしていたことも原因かもしれません。

 ブルックナーの4番、雄大でいいですね。「ロマンティック」の世界に浸れるのは幸せです。楽しんできて下さい。

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