フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 156.グリーグ没後100年 | トップページ | 神経質礼賛 158.花粉の季節 »

2007年2月21日 (水)

神経質礼賛 157.シベリウスも神経質

 前話と同じく北欧を代表する作曲家シベリウス(1865-1957)も没後50年という記念の年にあたる。交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲、交響詩フィンランディア、カレリア組曲がよく知られている。交響曲は全部で7曲あり、近年その評価は高まっている。

 シベリウスもまた神経質だったと言われている。晩年のツルツル頭の写真はちょっと怖そうだし、若い頃の写真も立派なヒゲを生やし額にしわを寄せ眼光鋭く近づきにくい雰囲気である。厳しい表情と堂々とした体格からは想像がつかないが、意外と小心だったらしい。彼は自然をとても愛したと言われる。口数が少なく、よくヴァイオリンを持って、一人自然の中で弾いていたそうである。一流のヴァイオリン演奏家をめざしていたが、いざステージに上がると激しく緊張してあがってしまい、実力が発揮できなかったという。それで作曲家を目指すことになるのだが、それが結果としては幸いしたようである。ヴァイオリン協奏曲の冒頭部分について、シベリウスは「極寒の澄み切った北の空を悠然と滑空する鷲のように」と述べているが、どの曲もフィンランドの雄大な自然が思い浮かぶような名曲ばかりである。「鷲」とは孤高のシベリウス自身を投影しているのだろう。

 シベリウスはグリーグをとても尊敬していたと言われている。彼もグリーグと同様、自国の文学や音楽に強い誇りを持っていた。交響詩フィンランディアの中間部には愛国的な歌詞が付けられ、ロシアからの独立運動の精神的支柱ともなった。フィンランドは1919年に独立を果たしている。シベリウスは祖国独立の隠れた英雄と言えそうである。

« 神経質礼賛 156.グリーグ没後100年 | トップページ | 神経質礼賛 158.花粉の季節 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 156.グリーグ没後100年 | トップページ | 神経質礼賛 158.花粉の季節 »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30