フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 176.目覚し時計 | トップページ | 神経質礼賛 178.トラックバックスパム »

2007年4月20日 (金)

神経質礼賛 177.「鈍感力」過多症

 相変わらず「鈍感力」の本はよく売れているようである。

外来にやってきた30代男性。診察机の上にペットボトルと「鈍感力」の本を置き、ガムをクチャクチャ噛みながら話し始める。これまで通院していた精神科クリニックでは、「看護師さんが自分を見下した態度を取るから」転医希望とのこと。「自分は気が小さくていけないから、この本を買って読んでいる」と言う。気が小さいどころか鈍感力過多症である。これでは以前のクリニックで見下した態度を取られたのも無理はない。これ以上「鈍感力」が付いたら大変である。87話で述べたように、外相を整えることも重要である。さっそくガムを噛みながら話すことを注意すると、「あ、すみません」と口からガムを取り出し、姿勢を正した。

「鈍感力」が過ぎると人に迷惑が及ぶばかりでなく、自分も不利益を受けることになる。鈍感ゆえ、それに気がつかないのだから始末が悪い。著者の渡辺さんには「鈍感力」の効能ばかりでなく副作用についても言及して欲しかったと思う。

神経質であって悪いことはない。神経質を仕事や生活に生かせばこんなに役に立つ性格はないだろう。神経質をどうでもよいことにムダ使いするのが神経症である。わざわざ鈍感になる必要はない。神経質のベクトルの向きを内側から外側に変えて行動していけばよいのである。

« 神経質礼賛 176.目覚し時計 | トップページ | 神経質礼賛 178.トラックバックスパム »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 176.目覚し時計 | トップページ | 神経質礼賛 178.トラックバックスパム »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30