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2007年4月 2日 (月)

神経質礼賛 171.実はまじめ人間

 3月27日、コメディアンの植木等さんが亡くなった。若い方にはなじみがないかもしれないが、私が子供の頃はTVの人気者であった。「何である、アイデアル」という傘のCMを覚えておられる方もいるだろう。「無責任男」シリーズや「スーダラ節」も大ヒットした。しかし、本人の性格は無責任男とは正反対で、責任感の強い極めてまじめ人間だったそうである。オペラ歌手について正式に発声の勉強をしたというし、「スーダラ節」の楽譜をもらった時には、「自分の人生が変わってしまうのではないか」と真剣に悩んだという。浄土真宗の寺の住職で社会運動家でもあった父から、「わかっちゃいるけどやめられない、というのは親鸞聖人の生き様にも通ずるのだから、やってみろ」と言われて歌う決心がついたそうである。芸名の「等」は平等ということから父がつけた名前である。実生活でも全く酒は飲まず麻雀もせず、仕事が終わるとまっすぐ家に帰るという人だったらしい。植木さんも隠れ神経質人間だったのかもしれない。我々がTVで見ていた植木さんは、青島幸男さんの台本上のキャラクターを忠実に演じていただけだったのだろう。その青島さんの後を追うように逝ってしまった。

 サラリーマンが「気楽な稼業」であるはずはない。植木さんの歌はタテマエにがんじがらめになっているサラリーマンのホンネを代弁してくれて共感を得ていた面もあるだろう。特に神経質人間はタテマエや「かくあるべし」に縛られやすい。完璧にやろうとすれば疲れてしまう。いい意味でのいいかげんさも必要である。時には植木さんの歌を思い浮かべて、ちょっといい加減な位がちょうど「よい加減」なのである。

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コメント

僕もタテマエや「かくあるべし」に縛られやすい性格です。
ちょっといい加減な位がちょうど「よい加減」・・・勉強になりました。

スローライフさんコメントありがとうございます。「わかっちゃいるけど休めない」のが我々の性(さが)のようですね。歌でも楽器演奏でも、休符は大切です。休符があって音符が生きます。適度に休むことを心がけましょう。

スローライフさんのブログ「こころとこころ」を読ませていただくと、大阪の街を歩いているようで楽しませていただいています。これも私にとっては、ちょっとした休符です。

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