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2007年5月 4日 (金)

神経質礼賛 182.日米野球の違いと神経症治療の違い

 今年は、松坂投手がアメリカ大リーグのレッドソックスに、井川投手がヤンキースに移り注目を浴びている。日本の代表的スター選手が次々と大リーグに渡ってしまうと日本のプロ野球が少々寂しくなってしまうが、日本人選手が世界の舞台で活躍することはうれしいことである。TVのニュースもますます日本のプロ野球より大リーグの報道が優先になってきている。

 日本人選手の大活躍で、アメリカのメディアも日本の野球スタイルに目を向け始めている。日本野球のすぐれた面を取り入れたらどうか、という意見を持つアメリカ人記者も出てきた。同じスポーツでありながら、文化が異なるとこうも違うものか、という面もある。日本の高校野球はアメリカ人が見たら違和感があるのではないだろうか。さすがに坊主頭は少なくなったが、礼を重んずる点、チームプレイ重視で送りバントを多用する点、そして普段の練習も走りこみや素振りなどの基本動作の繰り返し、投手なら100球以上投げ込む、といった点はアメリカでは考えられないだろう。スポーツの野球というより、「野球道」の色彩が強い。プロ野球の選手たちもかつては高校球児として甲子園をめざしていたわけで、知らないうちに「野球道」が頭や体に刷り込まれているのであろう。

 こんなことを書いていると、ふと、神経症(不安障害)の治療でアメリカでのやり方と日本独自の森田療法との相違を連想してしまう。168話で述べたように、アメリカでは製薬会社の販売戦略もあり、不安障害にはSSRIを服用させればよい、という考えが定着してきている。ナーバスではいけない、シャイではいけない、それは病気だから薬を飲め、というわけである。それに対して森田療法では、神経質はすぐれた性格であって、病気ではない、ということで、実際の生活の中で、神経質を仕事や勉強などに活かしていくよう指導していくのである。その結果、単に神経症の症状が治るだけでなく、仕事や勉強の能率が上がるようにもなるのだ。

 厚生労働省は医療費削減に躍起になっているが、不安障害という名前の病気を作り出してSSRIを投与する製薬会社の戦略に乗せられていては医療費がかさむばかりである。重症の強迫性障害やパニック障害でのSSRI使用はやむをえないとしても、森田療法的アプローチを行えば、薬の使用は少なくなり、医療費削減になると思う。

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