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2007年5月14日 (月)

神経質礼賛 185.五月病

 毎年、ゴールデンウイークを過ぎると、いわゆる五月病とおぼしき新患さんたちが外来にやって来る。大学あるいは大学院の新入生、新入社員の人たちである。4月から学校に入学あるいは会社に入社して、生活環境や人間関係が一変する。4月のうちは緊張しながら歓迎行事に追われ、新しい環境に慣れるために一生懸命動いているのであるが、5月になるとそろそろ疲れが出てくる。それと、ゴールデンウイークの休みで一度緊張の糸が切れてしまうと、元に戻すが大変、ということもあるだろう。

 以前、読売新聞(平成16年4月18日付)に慈恵医大の中村敬先生が書かれた「森田療法による五月病克服のコツ」という記事が出ていた。新しい環境で困っている人へのアドバイスの最後の項に、「やる気が無くなってしまった人は」とあり、学生であれば、集中力が無くても机に座り、授業を聞く、社会人であれば、「つまらないな」と思いながらも目の前の仕事を一つずつこなす、というアドバイスをされていた。「外相整いて内相自ずから熟す」という森田先生の言葉通りで、形を整えているうちに少しずつ興味がわいてくるものである。五月病の「やる気のなさ」は、本格的なうつ病の意欲低下とは異なる。エネルギーはあっても空回りしている状態で、神経症の状態に近い。「気分をよくしよう」と焦ってもよくなるものではない。そこで、気分はともかく、仕方なしに目の前のことを一つずつやっていくうちに何となく調子が出てくる場合が多い。そうしているうちに気分も後からついてくるものなのである。

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