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2007年7月 9日 (月)

神経質礼賛 203.美人あれこれ

 今年のミス・ユニバースには日本人女性の森理世さんが選ばれた。しかし、TVのニュース映像や新聞の写真を見た感想は正直なところ「ん?」である。濃いメイクのせいもあるが、日本人というよりどちらかというと中南米女性のイメージに近いためだろうか。

 おかしいのは神経質人間の私だけかと思っていたら、平成19年6月18日付毎日新聞に面白い記事があった。<現在>を読むというコラムに井上章一・国際日本文化研究センター教授が書いた「美人をとりまく社会の変化」というものである。「美人論」という著書のある井上教授も「ややなじめない気分もうかんでくる。それほど美人なんだろうか、と思ってしまったのである」「世界一の美人なのかと言われれば、どうしても首をかしげてしまう」と述べている。結論の一つは、ミス・ユニバースは美人コンテストではなく、一種の競技種目であること、もう一つは脚光を浴びる美人が芸能界以外でも美人女医や美人弁護士のように多くなり、単なるミスコンで美人が出現してもありがたみがない、ということらしい。

 美の基準は文化によって大きく異なり、時代によっても変遷する。日本の美人も次第にグローバル・スタンダード化していくのだろうか。外面はともかく、細かい気配りが行き届き・芯は強いがちょっと恥じらいのあるような大和撫子は絶滅危惧種に指定しなくてはならない。

 私の外来に通院する20代後半の女性は対人緊張が強く、人と目が合わせられないことを悩んでいた。彼氏ともうまくいかず別れてしまった。それこそミスコンに出てもおかしくないような美貌であり、長身でスタイルもよく、モデルさんのように見える。そのような悩みがあることは言わなければ誰にもわからない。この人には森田正馬全集の一節を読んでもらい、無理に視線を合わせようとしなくてよい、と話した。

「自然の人は、普通、何思はず、必ず眼を他にそらせるものに候。之が普通の場合である。特に恋人や年長の人に対しては、それはそれは微妙に眼が他にそれるものに候。(中略)人を見つめる人は、気位高く、自我の強い傍若無人の変人のみに候。(中略)小生は人を平気で見つめるやうな人は嫌いに候。女などは特に人を見つめぬやうなつつましやかさがなければ、誠にいやなものに候」(白揚社:森田正馬全集第2巻p.195-196

 これの効果があったかどうかはわからないが、その後、彼女は仕事がうまくいって、新しい店を任され、業績も順調に伸ばしている。新しい彼氏もでき、結婚する予定だとのことである。相変わらず人と目を合わすのは苦手です、とはにかみ笑いしながら言う。神経質がうまく生かせるようになってきたのだろう。通院終了は近そうである。

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