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2007年8月24日 (金)

神経質礼賛 218.解離性障害

 朝青龍の診断だが、今度は精神科医が診察して「解離性障害」で昏迷状態とのこと。モンゴルに帰国して治療を受ける、という本人の思惑通りの流れになりそうだ。

 犯罪者の精神鑑定で多様な診断がついて「精神科の診断はあてにならない」と世の批判をあびることは多々あるが、今回もしかり、である。特に最近のDSM(米国精神医学会の診断基準)やICD(世界保健機関の診断基準)では病因論ではなく状態像から機械的に病名をつけるため、典型的な精神病ではない人格障害系では診断が分かれやすいように思う。診察時の状況や気分で言動や態度が変わるからである。相手を見て態度を変えることもよくある。

解離性障害とは従来診断のヒステリーの一症状である。ヒステリーとは子供っぽい人格未熟な人間に起こる精神症状であり、成人のヒステリーでは演技性人格障害の診断が併記されることが少なくない。今までヒステリーについては何度か述べているが、ヒステリーには転換症状と解離症状がある。転換症状は、子供が嫌なことがあった時に「お腹が痛い」「頭が痛い」というようなもので、「目が見えない」とか「歩けない」とか「話せない」などという身体症状で表現される。解離症状は、早い話が「ここはどこ?私は誰?」状態であって、記憶障害もみられることがある。たまにこの種の人が警察に「保護」されて精神科に連れてこられることがあるが、うかつに「治療」しようものなら、後で「サラ金に追われて」の演技だったと判明するようなことになる。いずれにせよ、ヒステリーには疾病逃避・疾病利得という心理が働いており、詐病・仮病と紙一重のことがよくあるので、真の診断をつけるのは困難である。私は朝青龍の「症状」が演技や詐病であることを強く疑っている。自宅を出て車に乗る時の憮然とした表情や動作からすると、「昏迷状態」には疑問を感じる。

 ともあれ、今まで種々の問題行動に目をつぶって彼を横綱にしてしまったのがいけなかったのである。同じ外国人横綱でも、引退した、体格や顔に似合わず小心者の武蔵丸は愛すべき神経質横綱だったのかもしれない。

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