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2007年9月10日 (月)

神経質礼賛 224.卒論代行業者

 大学の卒業論文やレポート作成を代行する業者の存在が明らかになり、話題となっている。

 業者は「安心の品質」をうたい、料金は1文字5円程度、納期は卒論で最短1週間とのことである。読売新聞が1年ほど前に開業したある業者を取材したところによると、これまで100件以上を請け負い、2万字のレポートで10万円、卒論で35万円以上という価格設定になっており、分野は法学が過半数、文学、経済も多く、物理や化学は皆無であり、今までに依頼者からの苦情はない、とのことである。専門家であれば無難にまとめられそうな法学分野が最も多く、実験やシミュレーションが必要な理系がない、というのはわかるような気がする。文部科学省や大学側もこのような業者を非難するようになり、検索業者のグーグルは卒論代行業者の広告掲載を中止したという。

 大学生活で最大の関門は、本来は4年間の総決算である卒論のはずである。ところが、近年は大卒者の就職難のため、3年生から就職活動が始まる。4年になれば就職活動一色であり、内定してからも種々の研修のため企業にたびたび足を運ばなくてはならない。このような状況では、卒論を軽視する風潮もあるのだろう。それに、「大学」と名のつく学校が激増して、大学全入時代となり、教員の質・学生の質が著しく低下していることも背景にあるのだろう。定員割れで経営難の大学やら、留学生が大量に「行方不明」となり単なる不法入国斡旋所となった短大やら、「こんなものいらない」大学が多すぎる。大学は今の半分以下で十分であり、本気で勉強したいと思っている社会人・主婦や定年退職後の高齢者にもっと門戸を広げるべきだと思う。

 ある時、外来に仕事が長続きしない、ということで母親に連れられてきた若い男性がいた。私は、軽度精神遅滞(IQ50-69程度)が原因の社会不適応と判断し、職種を変えた方がよいのではないか、とアドバイスしたが、母親は「ウチの子は大学を出ている。事務職が向いている」と譲らない。しかし、怪しいと思ってよくよく聞けば、大学は事実上、面接だけで全員合格するような学校で、普段のレポートから卒論まで、母親が代作していたということが判明した。ママが卒論代行業者だったわけである。こんなことをやっては本人のためにはならない。

 日頃から先のことを心配してコツコツ努力する神経質人間には卒論代行業者は不要である。

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