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2007年10月19日 (金)

神経質礼賛 237.睡眠薬あれこれ

 自殺サイトで知り合った自殺願望のある女性に睡眠薬を服用させた上で殺した男が嘱託殺人の疑いで逮捕された。この男はインターネットを悪用して睡眠薬のハルシオンやサイレース(ロヒプノール)を1錠3000円とか5000円で密売して小遣い稼ぎをしていたことも判明している。薬はこの男の妻に医療機関から処方されたものだったという。

 ネット上で睡眠薬やリタリン(228話)などの薬物が違法売買されているのは周知の事である。当ブログでも睡眠薬に関する題名で記事を書くと、怪しげなトラックバックが大量に付けられて削除に手間がかかる。リンク元は薬の違法売買やアダルトグッズ販売の業者である。たぶん睡眠薬などの薬物をネット経由で買う客層はアダルトグッズを購入する客層と重なるのであろう。単純に「睡眠薬」というキーワードを見つけるとトラックバックを送るシステムになっているような気がする。

 睡眠薬はうつ病や統合失調症など精神疾患の治療に欠かせないものであるが、61話で述べたように犯罪に悪用されてしまうことがある。ちょっと気がかりなのは、最近の口腔内崩壊錠である。水なしで手軽に服用できるのは便利であるし、のどにひっかかるトラブルも少ないのだが、溶けやすいということは、他人の飲み物にこっそり投入してもわかりにくく、悪用されやすいのではないかという懸念がある。また、手軽であることから寝床の近くに置いておくと、すでに飲んでいることを忘れて中途覚醒時にまた服用してしまう可能性もあり、過量服薬をきたす恐れもある。さらに自殺目的で大量に服用した場合、早く救急受診すれば通常の錠剤ならば胃洗浄処置が有効だが、口腔内崩壊錠ではすでに吸収されてしまっている可能性が高くなり胃洗浄の効果はあまり期待できない。私の勤務先では、睡眠薬の口腔内崩壊錠は院内だけの使用に限っており、外来処方はしていない。利便性を追求していると問題点が後から出てくることはよくある。生命にかかわる場合もあるので、こうした薬剤の使用には大いに神経質であった方がよい。

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