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2007年10月15日 (月)

神経質礼賛 236.ワーカホリック(仕事中毒)

 先日、いわゆるキャリアウーマンの方の相談を受けた。というより正確には上司が心配して相談を受けるように勧めた、と言うべきだろう。業務内容は事務の中間管理職であり、数名の部下がいる。毎晩10時過ぎまで残業しても部下たちの仕事のバックアップに追われ、自分本来の仕事は溜まっていくので土日も出勤して働いているのだそうである。部下の中には「うつ病」で戦線離脱した人や復帰しても負荷をかけるわけにはいかない人もあり、かといって今はどこの職場でもそうだが人の補充はしてくれないので、サッカーの試合のように退場者分は少ない人数でカバーしなくてはならない。結局、彼女の仕事量は増えるばかりである。20代の頃は職場で仕事の後に飲みに行ったりしたが、今ではそんな雰囲気もないそうだ。週に1回は早く帰る日を作って気分転換したらどうでしょうか、と提案してみると、「そんなことをしたら、仕事が溜まって、かえって心配で落ち着かないんです。少しでも仕事をしていれば安心なんです」という。一見、彼女に悲壮感はない。しかし、仕事をしていないと不安、というのはある意味で仕事依存症とでも言える状態である。友人関係について尋ねてみると、かつての友人たちはほとんど結婚していて話題は子供のことばかりになってしまうので、よく電話で話をするのは自分と同じように結婚せずに仕事を続けている人だけ、とのことである。私は彼女の上司に対して、人を補充して彼女の仕事量を減らすのが望ましい、と進言しておいた。

 かつて日本のサラリーマンたちは欧米諸国からは「働きすぎ」と見られ、ワーカホリック(仕事中毒)とも思われていた。しかし、バブル期の頃からだろうか。仕事よりも家庭優先、デート優先、趣味優先といった風潮に変わり、週休2日制の定着もあってか、仕事人間は明らかに少なくなっている。現在はこの女性のように結婚しないキャリアウーマンの方々が過適応状態やワーカホリック状態に陥りやすいのではないかと思う。女性の社会進出が著しいとはいえ、欧米に比べると女性管理職は日本ではまだまだ少ない。その少数の女性たちは「女だから・・・」と言われたくない、自分の能力を認めさせたい、という意識も常にどこかにあるのではないだろうか。がんばりすぎて自ら望んで仕事を増やし続けていくと、いつかは破綻して「うつ」になる危険性があるように思う。よい仕事をするためにも適度な休養は必要である。森田先生の「休息は仕事の転換の中にあり」という言葉はあくまでも神経質人間のための言葉である。

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