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2007年11月 9日 (金)

神経質礼賛 243.睡眠改善薬

 TVコマーシャルや新聞広告で睡眠改善剤と称する薬の宣伝をよく見かける。医師の処方箋なしに町の薬局で手軽に買えることからよく売れているらしい。外来初診の方で眠れないからそうした薬を買って飲んでいたが効かないから来院した、というケースがしばしばある。中には眠れないということで市販の「ドリエル」と「ネオデイ」を50錠以上服用し、もうろう状態となっているところを家族に発見され、救急病院で胃洗浄処置を受けた後に転送されてきた人もいた。

 「ドリエル」も「ネオデイ」も正体は塩酸ジフェンヒドラミンという抗ヒスタミン剤、すなわち古くからある風邪薬の鼻水止め成分である。風邪薬を飲んだ時に頭がボーとして眠くなった経験は誰もあると思うが、その副作用を利用した薬である。2003年にエスエスから「ドリエル」が発売されると、たちまち爆発的なヒット商品になった。1回に2錠服用、6錠で1000円だから結構な値段である。同じ成分で処方薬のレスタミン10mg錠の薬価は1錠わずか6円40銭である。鼻炎や蕁麻疹などが適応症であり、1回3-5錠、1日2-3回服用となっている。仮に5錠服用するとしても価格はドリエルの10分の1である。製薬メーカーとしては睡眠改善薬として売ることで、まさに「濡れ手で粟」である。他のメーカーもこの薬の人気に目を付け、同じ成分で売り出すところがいくつも出てきている。「ネオデイ」はその一つである。確かに安全性は高い薬だが、緑内障や前立腺肥大の人には禁忌であるし、口渇や頭重感も出やすい。翌朝ボーとした状態でのお目覚めでは仕事や勉強にもマイナスである。

 私も含めて神経質人間はささいなことが気になって不眠になりやすい。眠ろうと焦れば焦るほど眠れないものである。しかし、眠ろうとすることを諦めて、とにかく体の疲れを取れば良い、くらいに考えて横になっていれば、どこかで眠っているものである。高い睡眠改善薬を買って製薬メーカーを儲けさせることはない。

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