フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 246.夫婦ゲンカ | トップページ | 神経質礼賛 248.インフルエンザワクチン »

2007年11月21日 (水)

神経質礼賛 247.怒りの解消法

 前話の「ためしてガッテン」ではいくつかの心理学的な実験が紹介されていた。怒りの解消にサンドバックでも叩いたら良さそうな気がするが、実験では意外と効果がないことが示されていた。不快なことが起こると脳の扁桃体からノルアドレナリンが分泌され、心拍数が上昇する。それがまた脳にフィードバックされ、怒りの感情の連鎖となる。別の実験で被験者には実験が始まる前、しばらく待っていて下さいとだけ伝えられ、喫茶店で待たされる。実はこれが実験なのである。喫茶店で注文したものと別の飲物が来たり、後から来た客に自分より先に飲物が出たり、注文して時間が経ってから「ご注文は何ですか」と聞きに来られる、という不快なことが次々と起こり、心拍数がどんどん上がっていく。ある女性はついにキレて立ち上がり、店員に苦情を言い始める、という場面もあった。そうした中で、ほとんど心拍数の変化が見られなかったのは僧侶だった。終始ニコニコ笑顔でいて、ちょっとムッとした時には「自分は別にコーヒーを飲みにここに来ているのではなく、実験の前に時間をつぶすためにここにいるだけなのだ」と考えたそうである。これが「認知的再評価」というもので、怒りの感情も収まってしまう。悟った人は自然にそういう対応ができるのだろう。

 悟っていない人でもできることとして、表情フィードバックという技法が紹介されていた。女性がお化粧すると気分も乗るように、作り笑いでもいいから笑顔にしている、というものである。笑顔でいると他人の怒った表情も受け流せ、怒った表情でいると他人の怒った表情が自分を非難しているように感じられるものなのである。

 さて、森田正馬先生は怒りの解消法としてどんなことを言っておられただろうか。森田先生の出身地である土佐の武士に伝わる教訓として、腹が立ったときには3日待て、ということを述べられている。3日経っても怒りが収まらないのはよほどの時である。たいていは時間が経つに連れて怒りの感情は薄らいでくるものである。これが森田先生の言われた「感情の法則」第一である。感情はこれをそのままに放任すれば、時を経るに従って自然に消失する、ということである。第二法則では、行動しているうちに感情は消失・変換すると述べられ、第三法則では、感情を続けて刺激し、発動すれば、ますます強盛となるとしている。つまり、八つ当たりしたのではかえって怒りは強くなるので、やらねばならない仕事に手を出していれば、自然に収まってくるということなのである。怒りの感情で苦しい時にはこの感情の法則を思い起こして応用するとよいだろう。

« 神経質礼賛 246.夫婦ゲンカ | トップページ | 神経質礼賛 248.インフルエンザワクチン »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 246.夫婦ゲンカ | トップページ | 神経質礼賛 248.インフルエンザワクチン »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30