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2007年11月 2日 (金)

神経質礼賛 241.赤福と空也もなか

 食品の偽装問題が次々と発覚しているが、お土産の定番・赤福までも売れ残りを冷凍保存し解凍して販売していたことが明るみに出て大問題となっている。赤福は伊勢神宮の門前ばかりでなく、名古屋駅の各ホームの売店などに山積みして置かれ、着実に売れる定番商品であった。かなり甘いので私は敬遠しているが、お土産にいただくと食べていた。包み紙の表示では賞味期限が短いが、実際は賞味期限を2日くらい過ぎてもそれほど硬くならず食べられた記憶がある。売れ残りを冷凍保存するようになったのはかなり前からだったという。業務を拡張して遠隔地でも販売するようになったことが背景にあったようだ。店頭に出回った商品の2割位が解凍日を製造日と偽装したものだったらしい。幸い健康被害や苦情はなかったものの、長年にわたって積み重ねられた老舗の信用は完全に失墜した。やはり手を広げ過ぎず、着実に商売をしていた方が良かったのではないだろうか。そう思っていたら今度は御福餅という赤福の類似商品で製造日先付けが発覚した。毎日TVニュースでこの種のお詫び記者会見を見ているとうんざりである。「神経質が足りない!」と叱りつけなくてはならない。

 私の弟が帰省の際、時々買ってきてくれるうれしいお土産が銀座の空也もなかである。値段はさほど高くはないが予約するのが大変だそうだ。夏目漱石の小説にも出てくる小さな最中で、パリパリした皮に甘すぎない上品な味の小豆餡が入っている。オーブントースターで少し炙ってからいただくとさらに美味である。この店では商品をデパートなどには一切出さず、予約分を作って売るだけである。平成19年5月21日付の朝日新聞「ニッポン人脈記」というコラムに「並木通りに小豆の香り」「もなか一徹、開店即売り切れ」というタイトルで空也の記事が載っていた。空也では家族と職人さんだけで餡を手作りしている。皮を依頼している業者も江戸時代からの老舗で家族だけで手作りしている。空也4代目の御主人は「作りたてを毎日売り切るのが商いの喜び」「それには安くて、おいしくて、安全なもなかをつくること」「私どもの目の届く範囲で作っているからできる。需要に追われ、工場を建てて生産でもしたら、とてもできはしません」と語っている。赤福や御福餅の社長が聞いたらさぞ耳が痛いことだろう。金儲けに走らず、神経質が行き届いた良い仕事を続けているからこそ、長年愛され続ける人気商品でいられるのである。

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