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2008年1月23日 (水)

神経質礼賛 268.運命は切りひらくもの(1)

 メンタルヘルス岡本記念財団から創立20周年記念出版の岸見勇美著「運命は切り開くもの」(文芸社)を送っていただいたので、仕事の合間に3日間で読み切った。メンタルヘルス岡本記念財団と岡本常男さんのことについてはすでに37・38・39話に書いているし、森田療法関係者で岡本さんを知らない人はいないが、御存知ない方のために、改めて少し書かせていただく。

岡本常男さんは1924年生まれ。単身満州に渡るが終戦でシベリアに抑留され、生き地獄のような厳しい状況を耐え抜き、九死に一生を得て帰国された。そして大阪で文字通り裸一貫から衣料品店を起こし、後にダイエー・ジャスコ・ヨーカドーとともに4大スーパーと言われたニチイ(マイカル)の共同経営者として副社長になった立志伝中の人である。なお、マイカルは岡本さんの引退後にバブル拡大路線に乗ってしまい破綻しているが、岡本さんが続投しておられればそうはならなかったのに、というのが関係者の一致した見方である。企業を安定成長させていくためには向上心が強く石橋を叩いて渡り四方八方に目配りする神経質が必要なのである。

そんな岡本さんも営業本部長の時に激務の中で食事が摂れなくなり体重が激減。いくつかの病院で検査を受けても異常はないと言われて途方に暮れたが、最後に知人に勧められた森田療法を本とテープで勉強されその通りに実行して回復された。結局、体の病気ではなく胃腸神経症であって、森田療法の絶大なる効果を体験されたのである。その後、森田療法を広めるのが天命であると、私財40億円を投じてメンタルヘルス岡本財団を設立され、森田療法の普及に粉骨砕身されている。今日、国内はもとより中国をはじめとする海外での森田療法の普及は岡本さんの尽力なしにはあり得なかったことである。

 岡本常男さんは経営の神様・松下幸之助(211話)と共通点が多い。お二人とも身体的には幼少時より病弱であり、家が経済的に貧しくて十分な教育が受けられなかったが、「純な心」の持ち主で努力家であり、神経質を生かして創意工夫をこらし、会社経営で大成功されている。そして、私利私欲ではなく社会貢献していこうという志の高さも同じである。財団の理事長職は息子さんに譲られたが、まだまだこれからもお元気で御活躍されることを祈らずにはいられない。

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