神経質礼賛 281.花粉症対策・・・レーザー手術体験記
だんだん暖かい日が増え、少しずつ春らしくなってきた。私は重症の花粉症持ちなので憂鬱な季節でもある。数年前に血液検査でアレルゲンを調べてみたら、スギ花粉4+ ハウスダスト3+ ヒノキ花粉2+ という結果だった。ハウスダストがあるので、通年性のアレルギーに近いが、特に3月から4月はクシャミ・鼻水・目のかゆみが激しくなる。今までありとあらゆる薬を試してみた。病院勤務医の数少ないメリット(?)は必要な薬は同僚に処方してもらえるので通院しなくて済むことである。抗ヒスタミン剤は第2世代になって1日1回服用で眠気は少なくなったものの、やはり昼食後には眠気が強くなる。他の抗アレルギー薬だと、頭重感や下痢といった別の副作用が出てダメだった。漢方薬は効果が不十分だった。結局、なるべく眠気の少ない抗ヒスタミン剤内服・ステロイドスプレー(鼻吸入薬)・抗アレルギー点眼薬という三種の神器で時々クシャミ3連発をしながらどうにか例年3月から5月を乗り切っている。
今年は別の対策を試みた。昨年12月と今年の1月に耳鼻科に通院してレーザー手術を受けた。アレルギー反応が強く出る下鼻甲介という部分の粘膜をレーザーで焼灼する治療法であり保険適用である。手術といっても麻酔薬を染み込ませた脱脂綿を15分ほど鼻に詰めて麻酔した後、レーザーで「焼く」のは5分位で済み、ほとんど痛みもない。「焼く」時の焦げた臭いが気になるくらいで、歯の治療より楽である。ただし、当日の夜から翌日にかけて血が混じった鼻汁が大量に出るのと、カサブタが取れるまでの1-2週間は鼻詰まりで苦しい、という難点はある。2回の手術を含めて術前検査・経過観察で通院回数は全部で6回。私の場合は薬を出してもらわなかった(手持ちの薬で済ませた)ので、診察料・手術料の総計は3割負担で16,440円だった。今のところ鼻の通りは以前よりもよくなり、症状も軽減している印象はある。ただし、レーザー手術の効果は1-2年と言われているので、毎年「焼く」かどうかはコストパフォーマンスを考える必要がありそうだ。それと、当然のことながら眼の結膜炎症状には無効なので、やはり花粉が多く飛んでいる日の外出は極力避け、花粉が室内に入り込まないように注意するなどの従来通りの対策は、神経質に続ける必要があるだろう。
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