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2008年3月14日 (金)

神経質礼賛 285.パチンコ依存症(2)

 以前、パチンコ依存の問題を59話で取り上げたが、それからちょうど2年になる。その後、パチンコ依存を主訴として外来を訪れる人を時々見かけるようになった。平成20年3月10日から読売新聞・医療ルネサンスのコラムにパチンコ依存症の話が連載されている。主婦がパチンコにのめりこんで生活に破綻をきたした実例が紹介されている。一方、同じ3月10日の毎日新聞夕刊第1面では、30兆円産業と言われて不況知らずだったパチンコ業界で倒産が急増しているという。原因はこれまでギャンブル性を高めてきたために、取締りを受けたり、一部では客離れが起きたりしているということで業界にも変化があるようだ。

 パチンコ依存症は病的賭博の一種であり、DSM--TR(米国精神医学会による診断基準)では「他のどこにも分類されない衝動制御の障害」、ICD-10WHOによる診断基準)では「習慣および衝動の障害」、に分類され、どちらも窃盗癖や放火癖と同列となっている。

 実際問題、パチンコ依存症を治してくれ、と来られても「治療」は難しい。窃盗癖や放火癖を治してくれ、に近いものがある。気分障害や不安障害を合併していれば、そうした部分に薬物療法や精神療法は有効であるが、病的賭博そのものを「治す」ことは困難である。アルコール依存症者の断酒会やAAと同様に同じ悩みを持つ人や家族の自助グループが有効と考えられている。自助グループのミーティングを通して自己洞察し、さらに行動パターンを修正していく助けになるものと思われる。それにしても一朝一夕で効果が出るものではなく年単位であるし、サラ金などからの借金が膨らんでいる場合も多く、そちらの問題も専門家のアドバイスを得ながら解決していく必要がある。

 心配性で堅実な神経質人間ではパチンコ依存をはじめ病的賭博にはなりにくいものと思われる。私の場合、唯一のギャンブルはジャンボ宝くじを10枚連番で買うだけである。損して口惜しい思いをするギャンブルには手を染めないのである。そこは神経質の良いところである。

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コメント

「神経質人間」の私はギャンブルを全く楽しむことができません!食品の値段に換算するクセがあって、それでもうダメです。パチンコ業界の不振は「日経ビジネス」でも特集を組んでいました。驚いたのは、世界に誇る日本の一流電気メーカーの最先端技術がパチンコ台に生かされていたという事実。それも複数社です。びっくりしたし悲しい気分になりました。

コメントいただきありがとうございます。食品換算というのは面白いですね。リアリティーが強烈です。確かに無駄遣いは減るでしょう。もし、通貨単位が「円」でなくて「ラーメン」だったらな、と空想してしまいます(1「ラーメン」がラーメン一杯に兌換できるラーメン本位制)。ギャンブル依存症の治療に応用できるとよいのですが。
パチンコの機械はハイテクのかたまりです。業界の不況で大手の電子部品メーカーの業績が悪くなっているという話もあるようですね。せっかくの技術なのだから、介護ロボットや障害をカバーする機器の開発といった人を幸せにする分野に生かして欲しいものです。

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