フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 298.ビジネスも「あるがまま」 | トップページ | 神経質礼賛 300.心は万境に随(したが)って転ず »

2008年4月28日 (月)

神経質礼賛 299.四月病?

 新入社員や進学したばかりの学生さんたちが5月の連休明けくらいから心身の不調を訴えるのを五月病とよく言う。会社に入ったばかり、学校に入ったばかりは、就職・進学の目的を果たした満足感と新しい環境になじもうと緊張感が入り混じった状態が続くのだが、連休で休んだ後には疲労がたまり、新たな目標を見失い、集中力や意欲が途切れがちである。一見、うつ病とも思えるような症状を呈することもある。

 ところが、この頃は4月の中旬あたりから、新しい環境になじめずに意欲を失い、会社や学校に行けないということで精神科外来を訪れる人が増えているのを実感している。まだそういう言葉はないが「四月病」というのがピッタリである。まあ、終身雇用制が崩れて、嫌な仕事を続けなくても早めに見切りをつけよう、ということもあるだろうし、大学全入時代で学校の価値も薄れていて、何が何でも卒業しなければ、という意識も薄れていることもあるのだろう。私の世代では「努力」という言葉が好まれたが、今の二十代位では「努力」という言葉は人気がないのだそうだ。

ただ、私のような古い人間から見ると、あまりにもガマンが足りなすぎやしないか、と思える。1週間や2週間でダメだと投げてしまうのは早過ぎるのではないだろうか。森田療法でいうところの「気分本位」に思えてならない。「隣の芝生は青い」で他の会社や学校に移ったところでオアシスのような所はない。いやいやでも仕事や勉強を続けていれば得るものもある。そのうちに仕事や勉強の面白さも出てくるというものだ。「石の上にも3年」とは言わないから、半年できれば1年、ガマンしてやってみてはどうだろうか。

その点、神経質人間はグチグチ言いながらも、何とかもつものである。私が会社員時代に一番イヤだったのは全社一斉訪販日だった。その年のキャンペーン商品のパンフレット片手に一軒一軒飛び込みセールスをするのである。同じシステム開発の仕事をしていた先輩と「こんなのやってられない」と不平を言いながら仕方なしにやっていたものである。給料をもらって社会勉強しているのだ、と自分に言い聞かせた。時々「辞表」を胸ポケットに忍ばせながら4年間勤めたが、ガマンして貯めた貯金のおかげでまた医大に入り直すことができたのである。

フレッシュマンたちには無限の可能性がある。たまたま日が当たらなかったからといって自ら芽を摘んでしまうのはあまりにももったいない。せめてもう1ヶ月はガマンして五月病にしてもらいたいものである。

« 神経質礼賛 298.ビジネスも「あるがまま」 | トップページ | 神経質礼賛 300.心は万境に随(したが)って転ず »

コメント

こんにちは!「与えられた環境を最大限に活用する」ことは、「よりよい環境を求める」と同じくらい大切なことですよね。「今」を生かしきれなかったら「次」はないわけですし。現代日本は格差社会なので、簡単に学校や会社を辞めてしまった人達には「終わりなき貧困」がすぐそこに待ち受けているんですけれども・・・。こんな時代に生きていくには多少なりとも神経質でないと危険だと私は思います。

コメントいただきありがとうございます。非常に鋭い分析ですね。若者に限らず経営者にしても危機感を持っていないと「一発レッドカード」をもらいかねない世の中です。おっしゃる通り与えられた境遇の中で「今」を活かしきることはとても大切なことだと思います。そういう意味でも神経質に生まれついたことはラッキーではないでしょうか。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 298.ビジネスも「あるがまま」 | トップページ | 神経質礼賛 300.心は万境に随(したが)って転ず »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30