フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 291.五分間ルール | トップページ | 神経質礼賛 293.神経質だったダーウィン »

2008年4月 4日 (金)

神経質礼賛 292.ヒナを拾わないで!

 春から初夏にかけては鳥たちの巣立ちの季節である。日本野鳥の会では、「ヒナを拾わないで!」というポスターを作ったそうである。巣から落ちたヒナを「かわいそうだ」ということで助けたくなるのが人情ではあるが、人間が手を出すことで、親鳥から引き離してしまい、結果的にはヒナの為にならないということなのである。落ちたヒナには親がエサを与え、自力で飛べるようになることも少なくないらしい。実際、動物病院に救急搬送(?)されるこうしたヒナには何も異常がないこともよくあるそうだ。車が通る所や野良猫がウロウロしている所であれば、安全な所に少し移動してあげる位で、なるべく自然に任せるのが良い。過保護、過干渉はいけない。

 人間も4月は巣立ちの季節である。フレッシュマンたちは新しい学校や職場で緊張しとまどいながら適応していこうと努力している。中には新しい環境になじめない人も出てくる。学校に行けない、職場に行けない、となると親が心配してすぐに子供を精神科に連れてくる、ということも近頃はある。しかし、病的所見なしというケースが多いような気がする。もう少し本人に努力させてみた上でどうするか決断させてもいいのではないか、とも思う。過保護・過干渉では精神的な巣立ちはなかなかできないのである。

 神経症の治療も同じことで、親や周囲の人が手を貸し過ぎてはよくならないどころか「病気」に逃げ込むことになりかねない。特に強迫の人は家族や周囲の人を巻き込んでどんどん状態を悪化させていく。森田正馬先生の言われたように「神経質は病氣でなくて、こんな仕合せな事はありません」ということで神経質を仕事や勉強に生かそうとしていけばいつしか「症状」は消失してしまうのである。

« 神経質礼賛 291.五分間ルール | トップページ | 神経質礼賛 293.神経質だったダーウィン »

コメント

先生こんにちは!「自立させること」が親心、なんですね。親も先生もしかりでしょうか。他人に「自立させる」ためには、自分も「自立している」ことが前提でしょうか。森田先生の「神経質は仕合わせ」という達観はすごいですね。これくらいの度胸と覚悟があれば「自立させる」勇気と気力がわいてきそうです。

コメントありがとうございます。「かわいい子には旅をさせろ」は大切なことだと思います。一見、突き放しているように見えても手出しをもう少しガマンして本人の自立を見守るのが今の親たちには必要ではないでしょうか。
そうです。「神経質は仕合わせ」とここまで来れば敵なしです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 291.五分間ルール | トップページ | 神経質礼賛 293.神経質だったダーウィン »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30