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2008年9月26日 (金)

神経質礼賛 349.アナログシンセサイザー

 先月下旬に新聞で、学研「大人の科学」別冊のシンセサイザーが大好評との記事を読んだ。手のひらサイズのアナログシンセサイザーキットが付録についてたったの3360円という安さが人気を呼んでいるとのことである。残念ながら私が住んでいる地方都市の書店では「大人の科学」コーナーには見当たらない。先日、東京に行った際、渋谷のパルコ地下の書店をのぞいたら6冊ほど平積みされていたので、迷わず買った。

 今から三十年以上前、アナログシンセサイザーを作ろうとしたことがある。OP(オペ)アンプと呼ばれる汎用アナログ集積回路が安価に入手できるようになった頃である。回路設計には自信があったが、最大のネックはピアノ鍵盤状キーボードの入手だった。専用の電気接点付キーボードは高価で手が出ない。そこで、秋葉原のジャンク屋と呼ばれる中古部品屋を探し回り、一つ一つバラせる大型電卓のキーボードをやっと入手した。それをピアノ鍵盤状に並べて色を塗ればミニキーボードになるわけだ。後は正確な音程を出すために高精度の金属皮膜抵抗器を多量に買い込んでネットワークを作ればいい・・・はずだったが、ついそのままになってしまったのだ。これは今でも時々ある「神経質の計画倒れ」で反省しなければならない。

 今回のキットで最大の工夫は「カーボンパネル」にある。鍵盤状キーボードの代わりにテスター棒のような金属棒をカーボンパネルに接触させるとキーが押されたと同じことになる。そして接触させた位置によって抵抗値が異なるため、異なる高さの音が出せるのだ。これにより、安価かつ超小型にまとめることができた。短いカーボンパネルで約4オクターブの音を出すので、正確な音程を出すのは困難である反面、金属棒をスライドさせることで、グリッサンド奏法が可能になる。シンセサイザーの原理を学び、いろいろ変わった音を出して楽しめるのだから安いものだ。

 同じ「大人の科学」シリーズのテルミン(284話)と同様、電子回路基板は完成品なので、ハンダ付け不要であり、電気は苦手という人でも組み立てに30分はかからないだろう。ちょっと気になったのは、キットの入っていた紙の箱を切り抜いてネジ止めするウラ蓋だが、電池を入れた状態では止められない。もっと長いネジでなければ無理である。まあ、このくらいはご愛嬌か。とりあえず面白がっていろいろな音を出していると、子供が貸してくれ、という。これでしばらく手元には戻ってきそうにない。

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