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2008年9月10日 (水)

神経質礼賛 344.銀杏

 9月に入ってからも日中は30℃を越える残暑が続いている。しかし、朝夕は涼しく過ごしやすくなってきた。どこから迷い込んだのか、駅のベンチの上にバッタがいた。トンボもよく見かける。駅から病院へ向かうイチョウ並木を見上げると、もう銀杏の実がついているのに驚く。

 やがて秋が深まってくると、銀杏拾いの人を見かけるようになる。たくさん拾ってどうするのだろうか。それほどおいしいものではない、というのが正直なところだ。串に1,2個刺して料理に添えられていると季節感があっていいな、という程度である。職員送迎ワゴンの運転手さんが「以前、欲張って拾っていたら手がひどくかぶれて皮膚科にかかって高くつきましたよ」という。アレルギー物質を含んでいるので漆と同様に皮膚炎の原因ともなる。ちなみに銀杏中毒、というのがあって、銀杏を食べ過ぎるとビタミンB6欠乏状態をきたすことがあるので、やはり季節の彩りという程度にした方が良さそうだ。

 そんなわけでイチョウの実は医学的にはいろいろと問題アリだが、イチョウの葉エキスは生薬として用いられている。国内では医薬品として承認されていないため、海外からの輸入である。抗酸化・血流改善作用すなわち「血液サラサラ」作用があるとされていて、脳梗塞を予防するような効果があるようだ。実際に(家族が手に入れてきて)服用している認知症の患者さんを診ることもある。ただし解熱鎮痛薬と併用するとその作用が増強されて、出血傾向となることがあるので要注意である。また、肝臓の代謝酵素誘導作用のため、抗てんかん薬などの血中濃度を下げて効果を弱めてしまうことがあるので、生薬だから安全とも言い切れない。こと薬に関しては神経質になるに越したことはない。

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コメント

先生こんにちは!銀杏といえばお正月に食べるお雑煮に入れませんか?焼いた時に独特の香りがしますよね。日本が懐かしい毎日です。こちらの大学で日本語・日本文化を学ぶアメリカ人の方々のレベルはかなり高いですよ。日本の古典文学・文法については私よりもはるかに上をいってます。熱意と知識欲が高いんですね。こういうアメリカ人は教養の高さもさることながら、健康についてなど「神経質さ」が見られます。少なくとも毎日ハンバーガーを主食にしていることはありませんね。

 コメント(from USA)いただきありがとうございます。私は残念ながら銀杏入りの雑煮を食べたことがありません。と言う前にここ5,6年、雑煮を食べた記憶がありません。銀杏入り雑煮、想像するに良さそうな感じですね。病院食で食べているのは、パック入り茶碗蒸しの銀杏で、おそらく中国産でしょう。食材高騰の昨今では1食280円の病院食はキビシイ状況で、どこの病院も悲鳴をあげています。「CHINA FREE」は不可能です。
 アメリカ人で驚くほど日本文化に精通している人はいますね。今おられる大学院でも源氏物語の研究者がいるだろうと思います。そういう方々はきっと「神経質」なことでしょう。

銀杏の実のかぶれは、水ぶくれになってそのしゅるは、、ほかのところに移って、またかゆくなり、またみずぶくれになりますか?

たえこ様

 すっかり秋らしい季候になってきましたね。今年もイチョウ並木では銀杏拾いをしている人を見かけます。
 銀杏でかぶれた部位が他に移っていくというよりは、おそらく銀杏を触った手で無意識に顔や体を触ってしまって、そこでも皮膚炎が起こる、ということだろうと思います。特に子供さんの場合はあちこち触りますので注意が必要でしょう。 

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