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2008年10月13日 (月)

神経質礼賛 355.王監督お疲れ様

 先週のプロ野球ソフトバンクvs楽天戦を最後に王監督が引退し、50年のプロ野球生活を終えられた。2年前に胃がん手術を受け、体調が十分でない中でムリを押しての監督業はいかにも王さんらしい。

 私の少年時代のヒーローは巨人軍の長島選手と王選手だった。私も子供の頃はジャイアンツ帽をかぶっていた(丸顔なので似合わなかったが)。男の子たちはこの二人にあこがれたものだ。どちらかと言うと明るくスター性の高い長島さんの方が人気が高かったような気がする。でも私は王さんの方が断然好きだった。とにかく不言実行・努力の人である。ホームランを打っても派手なパフォーマンスはせず、淡々とベースを一周する。打たれた投手の心情を思いやっていたとも言われている。試合後のインタヴューでは自己アピールはなく「そうですねー」という発言が多かったような記憶がある。スランプに陥ると、ますます苦行僧のような雰囲気が出てくる。すべてが長島さんとは対照的だった。監督業になってからも苦労が多く、ダイエー監督としてようやく優勝したが、球団の身売りで心労が絶えなかったことだろう。そうしたストレスが胃がんの原因になってしまったのかもしれない。とにかくお疲れ様でした。

 以前、ほぼ同時期に大リーグに渡った新庄選手と松井(秀)選手の比較を書いたことがある(第2話)。長島さんと王さんの比較も同じようなことが言えるだろう。

 森田正馬先生は「花は紅 柳は緑」ということをよく言われた。原典からすれば「柳は緑 花は紅」なのだが花を前に持って来た方が勢いがよいためか、しばしばその語順になっている(第3話)。長島さんを花にたとえれば、王さんは柳であろう。

 

花は紅色で緑になることはできないし、柳は緑色で紅色になることはできない。何のはからいもないあるがままの姿である、というのが森田療法的解釈である。私は一歩踏み込んで、「花」は積極的で大胆で目立つ人の象徴、「柳」は地味な神経質人間の象徴と解釈している。桜・梅・桃などの花は鮮やかで多くの人々の目をひきつけるが、咲いている期間は長くない。風や雨ですぐに散ってしまう。柳は目立たないが年中美しい景観を作ってくれる。強い風雨も受け流してしぶとく枝葉を残す。渋い名脇役といった存在だ。神経質人間が積極的で大胆な人間になろうとしてもできるはずはないしその必要もない。そんなことよりも神経質の良さを発揮しながら行動していけばよいのである。ビクビクハラハラの小心者のままで大いに結構なのだ。

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コメント

先生お久しぶりです!お元気ですか?早いものでアメリカでの最初の学期、前半戦が終了しました。ノーベル賞受賞者の先生方にしろ王監督にしろ、その「職人」としての地道かつ着実な仕事ぶりには励まされますね。比べるのも全くおこがましいですが、私の生活もまさに地味そのものです。研究をしているかジムで身体を鍛えているか、あるいは寝ているか、だけですから(笑)。他人が見ればなんとも退屈かつ単調な生活でしょうが、このくらいに制御していないとアメリカでの研究はちょっと無理ですね。あと二ヶ月で日本に一時帰国!!先生にもお会いできそうで楽しみです。

コメントありがとうございました。お元気そうで何よりです。順調なスタートでよかったです。遊んだり観光したりする暇もないようで、仕事三昧の毎日ですね。長丁場ですから、たまには息継ぎの「休符」が入ってもいいかも知れません。これから寒くなっていきますから、しっかり食べ込んでがんばって下さい。

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