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2008年11月17日 (月)

神経質礼賛 367.乾杯の音頭さえ あがる

 1115日付読売新聞の人生案内(人生相談コラム)に興味深い記事があったので紹介したい。このコラムには家庭や職場の人間関係・自分の進路などについての悩みが読者から寄せられ、相談内容に応じて、弁護士、医師、作家などが回答している。

今回の相談主は、会社員の30代女性。引っ込み思案で、人前で話す時にあがってしまい、これからの忘年会・新年会シーズンで乾杯の音頭が心配で悩んでいる、ということだ。いつもなら、この種の相談の回答者は著名な精神科医と決まっているのだが、なぜか今回は元女子マラソンで活躍したスポーツ解説者の増田明美さんだった。

緊張しながら一生懸命話す人には好感が持たれるもので、あなたを悪く言う人はいない。自分も講演会の前日は緊張して眠れず、聴衆がどう思うか気にしだすと逃げ出したくなるが、うまく話そうとせず、等身大の自分を見せればいいのだ、と割り切っている。というような回答で、「ありのままのあなたが一番です」という言葉でしめている。

実に見事な名回答である。百点満点で120点を付けたいところだ。この相談者は明らかに神経質人間である。職場で乾杯の音頭を依頼されるということは皆から信頼される立場にあるわけである。それは普段から神経質を生かして、きっちり仕事をし、対人関係も円満だからなのだ。それにしても普段からTVに出ている強心臓の増田明美さんも緊張するというのは意外である。

恥ずかしい話だが、私は五十代になってもなお人前では激しく緊張する。乾杯の音頭でさえあがって、声は上ずるし、手も震える。この相談者と大差はない。神経質人間は「失敗しないようにしよう」「人よりも立派にやろう」という考えが強いので緊張が強くなってしまうのだ。本人は顔面が高潮し、口が乾き、震えを自覚するのだが、はたで見ている人にはそうは見えない。そんなものである。緊張しないようにしようとしてもムリであるし、緊張しないように努力する必要もない。緊張してドキドキハラハラのまま仕方なしに人前に出て話すのが、森田正馬先生が言われた「あるがまま」なのである。

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