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2009年1月19日 (月)

神経質礼賛 387.ビューティーサロンのチラシ

 不況になっても新聞の折込チラシは大量に入ってくる。スーパーやホームセンターのチラシはたいてい水曜・木曜あたりに入ってくる。金曜・土曜に多いのが大型電気店・大型衣料店・不動産関係であり、土日の集客を狙っているのだろう。一方、月曜・火曜日の少ないチラシの中で目につくのはパチンコ屋とビューティーサロンである。

 美しくありたいという女性の願いは景気には無関係なのだろう。1月14日付毎日新聞夕刊の記事によれば、昨今の経済情勢にもかかわらず1万円の洗顔石鹸や12万円のクリームといった高級化粧品はよく売れているのだそうだ。

痩身美容をうたったビューティーサロンのチラシを見ると、お決まりの、施術前と後の比較写真が載っている。だが、よく見ると、施術前の写真が裸足なのに対し、施術後の写真はハイヒールを履いている。そして、同じ高さになるように縮小してある。従って、仮に体型が全く同じだとしても写真の上ではスマートになるわけだ。さらに施術後の写真は髪型やお化粧に手をかけているので目立つようになっている。このあたりは写真のマジックである。もちろん、体重は減少しているので、まるきりだましているというわけではないが。

 ビューティーサロンならまだいいが、ネット上の情報を鵜呑みにして、健康被害にあう、ということもある。日本では医薬品として認められていない中国製「やせ薬」をネット通販で買って飲んだところ、甲状腺ホルモン剤が含まれていて、障害が出た、ということがたびたび起きている。甲状腺機能亢進のためバセドウ病と同じようなことになり、やせることはやせても、他の問題が起きるのである。つい最近では、ネット販売でヒアルロン酸と注射器を手に入れて、顔のシワ取り目的に自己注射した女性が、皮下に肉芽腫ができてしまい、治療を受けても治らない、というケースが美容外科学会で報告されていた。これでは取り返しがつかない。

 美容情報・健康情報がTVやネット上で氾濫しているが、慎重にしたいものである。その点では、神経質人間はすぐに飛びつくようなことはないので安全である。

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コメント

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
早いもので、金曜日にアメリカに出発します。私が到着する頃は最も寒く、また雪も多い時期だと思います。とにかく健康第一で生活しますね!

先生にご指摘されるまで気づきませんでした。施術前と施術後に様々なカラクリがあることはわかっていましたが。具体的にはハイヒールやお化粧等々ですか。こうして専門の方に具体例を示していただけると、よりいっそう誇大広告に対する警告が効果的になると思いますよ。

食事制限と運動そして生活習慣の見直し。シンプルなことです。私の体験からいっても、減量に高額なお金がかかるのは怪しいですね。継続という意味では「神経質さ」と「根気強さ」が必要でしょう。また続けるためには「楽しみ」も必要です。楽しめる減量法が良いです。

オレオレ詐欺もそうですが、「どこにそんなお金があるんだろう」というのが率直な感想です。私の場合は神経質だから騙されない、というよりも「お金がないから払いようがない」というのが実情です(笑)

 コメントいただきありがとうございます。いよいよ激寒のアメリカへ向けて御出発ですか。現地はオバマさんの大統領就任で熱気に包まれているかもしれませんね。減量よりもしっかり食べこんでパワーをつけてがんばってください。

 女性のファッションや美容関係には極めて疎い(笑)私ですが、さすがにチラシのカラクリは気になったので思わず記事にしてしまいました。

 種々の振り込め詐欺は巧妙化する一方です。私は「自分も下手をしたら騙されるんじゃないか」と心配ですが、その位神経質な方が安全でしょう。「私は絶対に騙されるはずはない」とタカをくくっている人の方が危ないだろうと思います。

 倹約と正直があきないの原点であると300年程前に石田梅岩先生が身分を越えて分け隔てなく誰でも無料で講義をされ、後に石門心学と多くのお弟子さん達が教えを布教されたそうです。見る見るうちに私塾は広がり、最盛期には全国百四十九ヶ所、六十五藩の大名や武士が、その教えを講うたといいます。梅岩先生の無学な町人学者の思想が武士にまで影響をおよぼしたという点で、「石田心学」はきわめてユニークな思想だったそうです。

 日本人は貧乏だったから正直で勤勉だという人がいますが、貧乏な国でもどこだとは言いませんが、嘘つきで偽物ばかりを売りつけてその迷惑なことなど知らぬ風という浅ましい国もあります。

 心学の開祖梅岩先生のはじめた生涯学習運動が当時貧困に喘ぐ京都の商人や民の心打って、今の日本人があるとさえ言われています。

 梅岩先生の「都鄙問答」では、われが儲かり、さきが損をするというのは本当の商いではない。お客様に喜んで納得して買ってもらおうとする心を持って売買することで経済は成り立っていくんだそうです。適正利潤を得るようにすれば、「福を得て、万人の心を案ずることができる」と梅岩先生は人の心を磨くようにと教えを広められました。

 長引く経済不況の時代、ややもすると目先の利益に走る経営者の姿は、まったく情けなく、かえって多くの国民の目には、あれが人の上に立つ経営者かと笑うことでありましょう。優良企業から多くの献金を受ける政治家達の話からも本気で失業に苦しむ国民を先に立たせる気構えが感じられず誠に残念です。大儲けし内部留保の大金を今こそ吐き出して、この長引く不況などこれら大金を今こそ役立てて国民一丸となって乗り越えようとリーダー達は励ますべきだと思いますよ。

 余談になりますが、麻生総理も昔は梅岩先生の教えに耳を傾けたことがあるそうです。今こそ梅岩先生の教えに大いに学ぶべきではでいでしょうか。

 そして、偉大なる精神医学者森田正馬先生の教えを単なる一精神療法として終わらせないで、経済不況で仕事を追われ苦しむ多くの勤勉な日本人の心をしっかり支えられるような生涯学習の実施が求められますね。

 先生、良いお話しをありがとうございます。これからも大いに期待しています。

万代博志様
 貴重なコメントをいただき、ありがとうございます。以前、万代さんがおっしゃったように、石田梅岩の考え方と森田正馬先生の考え方や行動には共通点がありますね。

 浪費と偽装では社会はもちません。アメリカ人もかつては質素倹約が美徳だったはずで、その結果、世界一の国力を付けたのです。金融危機以後、自動車は修理して長く乗る、古い上着も仕立て直して着る、という風潮になってきて、自動車修理工場と仕立て屋さんが大繁盛している、ということが新聞に書いてありました。

 この厳しい状況で多くの企業が淘汰されていくことでしょう。日本の経営者たちも、梅岩先生の本では少々難しいにしろ、せめて松下幸之助の本を読んで、反省してほしいものです。

 職を失い、住む場所を失い、路頭にさまよう人々が、これからさらに出るのでは、と危惧されます。神経質の人たちが底力を発揮して這い上がり、さらには人を助けることを期待しています。

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