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2009年2月16日 (月)

神経質礼賛 396.花粉症花盛り

 春のようなのどかな気候が続き、身も緩むこの頃だが、例年通りつらい花粉症シーズンの到来である。私は2月1日から抗ヒスタミン剤を飲み始め、外出時はマスクをして迎撃体制を取ってはいたが、2月6日には激しい目のかゆみと若干のくしゃみ発作が出現し、抗アレルギー点眼薬とステロイド点鼻薬開始である。鼻症状は、昨年レーザー手術を受けた(281)効果がまだ残っているようで、いく分軽い感じはある。それでも2月14日の気温が25℃を超えた日には花粉の飛散量が極めて多く、症状を抑え切れなかった。当分は通勤以外の外出をなるべく避け、外ではマスク着用厳守である。家の中に入る時には衣服をしっかり払ってから入る。ここは神経質にしないと痛い目にあう。今年は西日本でスギ花粉の飛散量が多い見込みとのことである。

 外来通院してくる患者さんたちの中にも花粉症の人は多い。現在医療機関で処方される抗ヒスタミン剤は第2世代と言われるもので、市販の風邪薬に含まれる抗ヒスタミン剤よりも眠気が少ないものである。それでも多少の眠気は出るし、精神科の薬と併用すると眠気が増大することもある。

 ある女性患者さんは、学校で母親の集まりの時に他の母親から、「○○医院で注射してもらうと花粉症がよくなる」ということを聞いて、同じ注射を打ってもらった。ところが、その後で吐き気がして、「もうこりごりだ」という。その注射とはステロイドのデポ剤(長期間持続する注射剤)のことだろう。吐き気が注射によるものだとは断定できないが、点鼻スプレーと異なり、全身に作用するだけにステロイドによる副作用が問題となる。ステロイド剤(全身投与)の副作用は感染症、消化管潰瘍、糖尿病の誘発、精神障害(特に「うつ」)、白内障、緑内障など多岐にわたる。花粉症が重症の時に頓用するセレスタミンという内服薬は古いタイプの抗ヒスタミン剤とステロイド剤の合剤ではあるが、ステロイドの量は少ないので、一時的に使う分には害は少ない。また内服ステロイド剤であれば副作用が出てすぐに中止することができるが、ステロイドのデポ剤注射では薬が長期間体内に残るので厄介である。副作用が出てからでは遅いのだ。「神経質が足りない」では済まされない。1本の注射で1ヶ月くらい快適に過ごせるのは結構ではあるが、そのために体調を悪くするようなことがあっては何もならない。花粉症にステロイド注射という選択は極力避けるのが望ましいと思う。そもそも、まともな医療機関で花粉症の人にステロイド注射をするところはないはずであり、そういう医療機関にはお近づきにはならない方が賢明だろう。

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