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2009年2月18日 (水)

神経質礼賛 397.飲酒による不始末

 一昨日のTVニュースでは、ローマで開催されたG7会議後の記者会見で日本のN財務相が意識朦朧状態でロレツが回らない様子が放送されていた。この模様は全世界に流されており、海外の記者からは「エスプレッソを飲んだらどうか」「国内で何万人もの労働者が解雇されているのに眠れるはずはない」などと辛辣な批評もされた。本人は後から「風邪薬の飲み過ぎ」と釈明し、御用医師の診断書を提出したとのことだが、飲酒による酩酊状態だったことが疑われている。診断書を依頼された大先生も困ったことだろう。急性アルコール中毒とは書けないだろうから。

 風邪薬の主成分は、熱を下げ喉の痛みを緩和する解熱鎮痛薬・鼻水止めの抗ヒスタミン剤・頭痛を和らげるカフェインの3剤であることが多い。抗ヒスタミン剤は頭がボーとして眠くなるが、カフェインの覚醒効果は大きい。むしろ風邪薬を多量に飲むと頭がすっきりして眠くならない、ということで一時期高校生の間で風邪薬乱用が流行ったことがあった。今でも時々、風邪薬を常用しているという人が外来に来ることがあるが、結局はカフェイン依存症と考えられる。また、風邪薬の飲み過ぎで、場合によっては眠くなることはあっても、ロレツが回らないほどの状態になるとは考えにくい。本人の言う、「腰痛の薬」も通常の解熱鎮痛薬では眠気は出ない。腰痛症の適応があって睡眠薬としても用いられる抗不安薬デパスならばアルコールとの併用で意識障害はあり得ることではあるが。

 N財務相は昨日辞任を表明したが、今朝の読売新聞によれば、いろいろと前科があるようだ。昨年11月、スペイン国王夫妻を招いての宮中晩餐会の場で飲酒し、「宮内庁のばかやろう!」と怒鳴って途中退席したという。先月の衆院本会議で演説の際も原稿の読み間違いが多く「体調不良」と釈明していた。

 飲酒による失敗は多かれ少なかれ誰にでもあるだろう。私も会社員時代、先輩たちに誘われて深夜まで飲んで、次の朝、ひどい二日酔い状態でバスの中で気持ち悪くなりながら何とか出社したものの午前中は仕事にならなかった苦い経験がある。それからは翌日の仕事に支障をきたさないように気をつけるようになった。そこは同じ失敗を繰り返さないようにする神経質が働いている。

 飲酒による不始末は自己責任である。個人旅行中ならばともかく、重大な会議の記者会見の場で酩酊状態では話にならない。国の命運を背負って出席しているという緊張感が欠如している。全く「神経質が足りない!」である。

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