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2009年3月 9日 (月)

神経質礼賛 404.レーシック手術

 先日、銀座のクリニックで視力矯正のためのレーシック手術を受けた人たちに感染性角膜炎や結膜炎の症状が出たことが報道されていた。まだ入院中の人もいて、最悪の場合は角膜移植が必要になる可能性もあるという。原因は手術器具の滅菌が不完全だったということで、一部報道では医師が滅菌手袋を使わずに素手で手術していたとのことである。こうなると、医療過誤というより、人災に近い。安全な手術だと高をくくって、神経質が足りなかったと言わざるを得ない。

 レーシック手術はレーザーを用いた近視・乱視の矯正手術である。スポーツ選手がこの手術を受けているということで人気が高まった。角膜の表面を薄くはがしておいてレーザーを当てて角膜を薄くすることでレンズの屈折率を適正にするもので、その後ではがした部分(フラップ)を元に戻す。今回の問題は角膜をはがす器具の滅菌が不十分で集団感染が起こったものと考えられている。

 以前から医師のサイトではレーシック手術の是非が話題になっている。短時間の日帰り手術で眼鏡やコンタクトが不要になるメリットは大変大きい。しかし、問題点もある。フラップを作ることで角膜中心部の神経が切断されるためにドライアイになることがある。手術を受けたことで角膜の機械的強度が低下して、外傷時に眼球破裂を起こすリスクが高まるという点も指摘されている。また、角膜を削りすぎてしまった場合、もはや補正は困難である。そして何といっても、長期予後がまだ不明であり、10年先、20年先になって、問題が起らないという保証はない。そうしたデメリットを考えると慎重な神経質人間はすぐには飛びつかないと思う。

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コメント

先生こんにちは!実家の近所の方がこの手術を受けて、「すごくいいよ」と周りの人達に語っていたのを覚えています。もちろん成功すれば利点が多いに違いはないですよね。

ただ先生のコメントを読んで、将来にわたっての経過について考えてしまいました。まだ結論は出ていないのですか。やはり慎重になった方が良さそうですね。

それにしても素手で手術・・・。その病院にはお世話になりたくないものです。知識も技術も意味がないですから。

コメントいただきありがとうございます。病気の治療のためにどうしても必要な手術と違い、機能改善のための手術ですから、メリットとデメリットをよく検討する必要があるように思います。うまくいけばいいのですが、時には失敗例もあるようですし、手術が適さないケースもあるようです。本文に書いたような問題点も指摘されています。
もっとも私のように老眼鏡世代(笑)になってしまうと、この手術を受けるメリットは薄れます。手術で近視・乱視を補正したとしても老眼鏡は必要ですから。

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