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2009年4月24日 (金)

神経質礼賛 419.学校を休ませて家族旅行

 子供が小学生の頃、「友達がハワイに行ったお土産を学校で配っていた」と言ってチョコレートを持ってきたことがあった。地方都市の市立小学校なのだが、学校を休ませて家族で海外旅行に行く家庭があって唖然としたものだ。休みじゃないから安く行けるし混んでないから、というのが理由らしい。

 ところが、最近のアンケート調査では、学校を休ませて旅行に行くことの是非を問うと、賛成・反対がそれぞれ半々だということだ。学校の教師までも「大きな学習になる」と賛成意見を出している、というのは寛容すぎるのではないかと思う。教師としての自負も、よりよい授業を行おうという向上心もないのだろうか。こんな調子では、権利ばかり主張して義務を果たさないモンスターペアレントに付け込まれるばかりである。

 スポーツの試合や音楽のコンクールなどに出場するために学校を休んで海外に行くとか、親のノーベル賞授賞式に同行するとまではいかなくても海外での学術集会に同行するのならば「大きな学習になる」と言えるだろうが、ただの観光旅行ならば何も学校の休み期間中に行けばよいことである。義務教育である小中学校を休ませて家族旅行に行くのはおかしい。けじめは必要だと私は思う。

 状況は異なるが、神経症に対する再教育ともいえる森田療法をしていても、何のために入院しているのかと首をかしげるような人がいる。毎週、気晴らしのために外泊して家でだらけた生活をしている人。外出で観光地巡り・温泉巡りばかりしている人。これでは入院が単なる現実逃避の場に過ぎず、いつまでたっても良くならない。グチをこぼしながらも保護された環境で居心地がいいせいか1年でも2年でも入院し続けることになる。私が主治医ならば喝を入れるところだが、他の先生の患者ではそうはいかないのがもどかしい。

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コメント

ちょっとびっくりしました。そんな患者さんもいるのですね。

長期に渡って入院する場合、入院費や生活費はどうなさっているのでしょうか?経済的にやっていけるから可能になるライフスタイル(?)なのでしょうが、本当に「入院が単なる現実逃避の場」になっていますよね。本来の社会参加をしていないという意味では、体のいい引きこもりのような…

そういう方たちは、森田療法的な「神経質人」なのでしょうか?森田先生や鈴木知準先生だったら、そういう患者さんのことをどうなさるでしょうか?

コメントいただきありがとうございます。
「体のいいひきこもり」は実に鋭いお言葉だと思います。

 森田先生の時代は今のような健康保険制度はなかったですから(ましてや今のような入院1日5000円といった医療保険もありません)、高い入院費を払っていた患者さんたちは一日も早くよくなって退院したいという気持ちが今より数段強かったと思います。治療に対するモチベーションは極めて高かったでしょう。それでも時には裕福な家庭の人なのか、ダラダラと入院している人はいたようです。

[二十一歳・学生・強迫観念 の日記より]
 茶の間で奥様から、「今居る患者の内には、何時迄居てもよいといふ呑氣な人があるから、其人の眞似をせぬ様に」といふ御注意があった。(白揚社:森田正馬全集 第4巻 p.338)

 そういう人に対して森田先生は「退院療法だ!」と強制退院させることもあったようです。

 おっしゃるように現代では「森田神経質」が減っていて「不純型」が増えているとはよく言われています。しかし、治療者が「不純型」に迎合しすぎて、かえって患者さんをスポイルしている面もあるのではないか、と危惧しています。森田療法の枠組みを崩さず、ある意味「分からず屋」の治療者であることも必要なのではないかとも思います。私は本来の森田療法が合わない方は最初の段階で森田療法での入院をお断りしています。

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