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2009年6月 8日 (月)

神経質礼賛 434.酒場放浪記の舞台裏

 毎週必ずビデオに録って見ている番組がBS-TBS(旧・BS-i)「吉田類の酒場放浪記」である。週一回15分番組で過去の再放送分とセットにして30分あるいは1時間枠で放送される。取材する大衆酒場は東京近郊が多いが、北海道・福島・金沢・静岡・京都・大阪・高知・福岡といった地方巡業(?)もある。高知県出身のイラストレーター・俳人の吉田類さんが駅から出てくるところから番組が始まり、周辺の立ち寄りスポットを探索した後、目的の酒場で店主や居合わせた客との会話を楽しみながら飲む。番組のシメはその酒場にまつわる一句である。仕事を終えて帰宅し、ほっと一息ついて見るのには最適の番組だ。

シリーズ第1回の吉祥寺「いせや」を再放送で見て以来すっかりこの番組のファンになってしまった。昔懐かしい風情の商店街「ハモニカ横丁」が紹介され、創業80年になる「いせや」の画面からは焼き鳥の煙が匂ってきそうな臨場感があった。吉祥寺は住みたい町の調査でしばしば一位となる町である。一度行ってみたいなと思っているうちに、「いせや」の建物は老朽化のため平成18年秋に取り壊されてしまった。

 5月26日付読売新聞夕刊にこの酒場放浪記にまつわる記事が載っていた。一見何でもないように見えるこの番組を制作するスタッフの苦労は大変なものらしい。まず取材しようという酒場にスタッフが通いつめ、なじみになったところで取材許可をお願いする。許可がもらえるのは3-4軒に1軒くらいしかないという。酔客との予期しないトラブルもあるし、「顔が映されては困る」と言ってくる客もいる。狭い現場で雰囲気を壊さないように撮影するのは神経質のいる仕事である。しかも制作費が安いBS番組の中で、特に制作費が出ない番組なのだそうだ。局内でもこの番組に対する理解は乏しく、一旦終了したら再開はない、とスタッフは背水の陣の心構えで製作してきたという。

 この番組も7年目で300話を超え、DVD売上が7000枚を超えたそうだ。隠れファンも多いのだろう。吉田さんの人懐っこいキャラクターだけでなく裏方さんたちの神経質で成り立っている番組なのである。

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コメント

先生こんにちは。

今回、ご紹介の番組「吉田類の酒場放浪」は、人の紹介で以前から見てみたい番組でした。

我が家はBSの受信ができず願いがかなわずにいましたが、先生の記事がきっかけで
youtubeを見てみたら、かなりアップさせていてやっと見ることができました。

先生のおっしゃる通り、酒のみにとってはたまらない番組ですが、
先生がこのような番組を楽しみにされているとは意外な気がしました。

いつか番組に登場したようなお店で、お酒をご一緒できるのを楽しみにしています。
「舞台裏」のことを思い、スタッフの方々のご苦労を察っしておられるあたり、
「神経質」の美学の真髄を見る思いがいたしました。

勝手ながら、私の掲示板で紹介させていただいたところ、何人かの人の反応があり、
この話題で盛り上がりました。ありがとうございました。

keizo様
 コメントいただきありがとうございます。今はどこの駅も「人」が希薄な無機質現代風になってしまいましたが、駅からちょっと離れたところには昔ながらのアーケード街や私たちが学生時代を過ごした年代にタイムスリップしたような酒場や喫茶店が生息しているのはうれしい限りです。
 今春、御実家に戻られたのでしたね。「酒場放浪記」ではF市の酒場は出ませんでしたが、隣のY市の酒場が紹介されていました。機会がありましたらお会いしたいものです。
 「神経質の美学」は過分なお褒めの言葉で恐縮です。そんな立派なものではありませんが神経質魂を燃やしていきたいと思っています。

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