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2009年6月22日 (月)

神経質礼賛 438.缶コーヒーの飲み過ぎ

 勤務先の病院の隣市には大手メーカーの生産拠点がいくつかある関係で社内診療所からの紹介で外来受診する人が多い。初診時には生活習慣についていろいろ質問するわけだが、そうした中年男性(特に独身や単身赴任者)によくありがちなのは、酒は普段飲まないが、タバコは11箱で缶コーヒーを2-3本飲む、というパターンである。缶コーヒーを習慣的に飲むことの問題点はカフェインと糖分の過剰摂取である。

糖分の方は最近のメタボ警戒の流れから「微糖」や「低糖(甘さ控えめ)」の商品も増えているようだ。ちなみに標準で100mlあたり砂糖7.5gという業界規定があるので190ml缶では14g(テイースプーン7杯分)の糖分を摂取することになる。これが2本、3本では大量に摂取してしまうことになる。ちなみに低糖は100mlあたり糖類5g以下、微糖は2.5g以下、無糖は0.5g以下という規定があるのだそうで、無糖だから糖類は入っていないとは限らない。

精神科領域で特に問題となるのはカフェインである。カフェインは喘息治療薬のテオフィリンと相互作用があるため、製薬メーカーのホームページには飲み物のカフェイン含有量を表示しているが、それによると缶コーヒーのカフェイン量は100g当り平均68(最低40-最高95)mgということだ。米国精神医学会の診断基準DSM-Ⅳ-TRによるカフェイン中毒の定義では250mg以上の摂取となっているので、190g標準缶を2本飲めばそれを上回ってしまうことになる。疲れた時に缶コーヒーで頭をスッキリさせてまた仕事に臨みたいという気持ちはよくわかるが、カフェイン依存状態になってしまうとカフェイン切れで集中力が低下してイライラすることになるし、夜の不眠にもつながってしまう。やはり缶コーヒーは1日1本にとどめておいた方がよいだろう。不眠やイライラを治すのに精神科を受診して薬を出してもらおう、というのではなく、まず生活習慣を見直してみることが大切である。その辺は神経質人間ならば注意が行き届きやすいだろう。「患者」を作り出して医療費の無駄遣いをするのは避けたいものだ。

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コメント

先生こんにちは!研究発表も無事に終えて、スポーツジムで気持ちよく体を動かしています!おっしゃるとおり、まずは生活習慣の見直しですね、病院の前に。

アメリカのコーヒーは一般的に言って薄くて不味いんです。風味も香りもありません。慣れるまでは吐き気がします(笑)風味がないから何杯でもガブガブ飲めるのだと途中で気づきました。

時間はかかるけれども遠くまで歩き、きちんとしたお店で質の良いコーヒーを飲む。少量で十分に満足です。本当に良質の食べ物なら、少量で満足しますね、心も体も。

コメントいただきありがとうございます。無事に発表も終わりましたか。また、次の目標に向けて動かれていることと思います。

本場の「アメリカン」は飲んだことがないのですが、医学生時代に英語教授の研究室に遊びに行くと、いつもコーヒーを出してくれたのですが、カップの底が見える薄さで、一見、紅茶にしか見えなかったです。ドリップして出しているコーヒーだったので、部屋の中はコーヒーの香りがしていましたが、味の方は・・・おっしゃるようにまずかったです。カフェイン中毒になる心配のない薄さでした(笑)。

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