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2009年6月 3日 (水)

神経質礼賛 432.評判の悪い精神科医?

 新聞に雑誌「宝島」7月号の宣伝が出ていて、つい目が行ってしまった。「不況で儲ける! 悪い奴らの錬金術」という特集で、闇金、整理屋、貧困ビジネスとともに精神科医が挙げられていた。やはり気になって書店で見てしまう。

 見開き2ページの記事では3人の精神科クリニック開業医A・B・Cが儲けるテクニックを披露し合うというような形になっているが、本当にインタビューしたのかライターの創作なのかは不明である。1、2分の診察で大量に薬を処方する(それも院内処方)、「医療費が安くなる」と障害者自立支援制度(旧・通院公費負担制度)利用を持ちかけて申請させて固定客をつかむ、などの「手口」が書かれている。精神科クリニック開業医は「ヤク」の売人とでも言わんばかりの書き方である。

 そういう開業医ばかりではないはずだが、転医してくる患者さんの中には、駅前の精神科クリニックで初診時にいきなり5、6種類の薬を出されて信用できないから医者を変わりたい、と言って来る人もいるのは事実である。また、薬物依存症者と知りながらリタリンやハルシオンなどの薬を安易に処方しているクリニックが新聞紙上で槍玉に上げられることもある。

 通院公費負担制度は、本来、通院中断で再発して繰り返し再入院となりやすい統合失調症や躁うつ病など精神病の患者さんを経済的な面から支援するための制度だった。申請書類の写しは保健所で管理し、保健所職員が家庭訪問でフォローする体制だった(実際には保健所のマンパワー不足と利用者の増大で手が回らなかった)。それが、単に「医療費が安くなる制度」(自己負担5%)として広まり、うつ状態や神経症圏の人までが利用するようになった。財源の問題もあって、障害者自立支援制度となってからは所得に応じて自己負担比率を変える、神経症圏やパーソナリティ障害などの場合は重症である旨を医師が記載しないと認められない、というようになったが、それでもこの制度を利用している人は多くなっている。

 「悪い奴らの錬金術」と揶揄されるような精神科クリニックはいずれ淘汰されていくだろうし、障害者自立支援制度の濫用もいずれは是正されていくだろうとは思う。

 神経症の場合、「眠れない」「不安」だという訴えで安易に薬を処方し、生活上の注意をしないような治療では治るどころか、いつまでも薬に頼ることになる。重症でない限り、症状はあっても薬はどうしようもない時の「お守り」程度にして、症状は仕方なしに目の前の仕事をやっていくという森田療法的アプローチの方が長い目で見ればすぐれているし、無駄な医療費を費やすこともないはずである。

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