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2009年7月20日 (月)

神経質礼賛 447.日食

 あさって22日には日食が見られる。特に屋久島から奄美大島にかけては皆既日食を見ることができるということで、トカラ列島などへの日食ツアーも人気である。部分日食は全国各地で見られ、東京で最大75%ほど欠けるのだそうだ。私はちょうど外来の時間帯なので、窓から見て外が少し暗くなるのがわかる程度であろう。

 今では小学生でも日食の原理を知っているから驚かないが、古代の人々はさぞ驚愕したことだろう。世界が破滅するのではないかと恐れたとしても不思議ではない。日食はハレー彗星や超新星爆発などとともに天変地異の前触れと考えられた。神話の天岩戸伝説も皆既日食が元になっているのではないかと考えられている。

 小学校低学年の時に部分日食があって、学校で観察した記憶がある。プレパラートにロウソクの炎で黒い煤(すす)をつけたものを渡されて見た。めんどうだからと黒い下敷きを通して見ていた子もいたが、どちらも危険なのだそうだ。黒い煤では均等にならなくて薄い部分があってよくないし、下敷きやネガフィルムの黒色部では減光が不十分だからである。専用のフィルタをつけた観察用サングラスを使うか、ピンホールを通してスクリーンに映し出すか、簡単には鏡で反射させて壁に映して見るのが安全だという。大切な眼を守るためには神経質に観察した方がよい。と思っていたら、科学技術振興機構が全国の学校や博物館に配布した日食グラスの中に減光プレートが付いてない不良品が見つかっている、という報道があった。これではいけない。神経質不足だ。

 次に日本で観察できる重要な日食は2012年5月21日の金環食だそうである。皆既日食は2035年9月2日まで待たなければならないということだ。ともあれ、あさって天気になーあれ(ちょっとむずかしいかな)。

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コメント

こんにちは!塩スプレー効果の解説をしていただき、ありがとうございました!

今日は図書館で一冊の本を楽しんで読みました。皮膚科医師による、化粧品やダイエットについて書かれた本です。基礎基本の知識をもとに具体例が挙げられ、とても勉強になりました。

「女性が美しく充実して生きるためには自然科学の正しい知識が不可欠」との記述に納得。日食も吉凶とは無関係だ、という科学の前提があるからこそ、観測も楽しめるわけですしね。

お久しぶりです。
7月21日、今夜8時

「たけしの本当は怖い家庭の医学」に
脳脊髄液減少症のS先生が出演されます。

私たち患者は日食どころじゃないですよ。
日々苦しい症状と世間の無理解との闘いですから。

脳脊髄液減少症は
交通事故などの外傷での発症が一番多いのですが、
それについては、なぜだか、(もしや圧力か?)で触れないそうです。

この機会にぜひご覧ください。

どの考え方が間違っていて、どの考え方が正しいのか、やがて歴史が白黒つけてくれるはずです。

どうか先生は最新情報に乗り遅れませんように、お願いいたします。

 コメントいただきありがとうございます。化粧もダイエットも種々の情報があふれていますが、おっしゃるようにそれらを鵜呑みにせず、調べてみることが大切ですね。

ゆめ様
 たけしの番組は、たまたま見ておりました。脱水が脳脊髄液減少症の発症の誘因となったケースで、篠永正道先生がとてもわかりやすく解説されていました。脱水は脳梗塞の発症の誘因にもなりますので、特にこの時期、注意が必要です。

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