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2009年8月28日 (金)

神経質礼賛 459.マイケル・ジャクソンの死因

 去る6月25日にマイケル・ジャクソンが50歳で急死して、全世界に衝撃が走った。以前から薬物依存状態だったようだ。不眠・不安や疼痛から逃れる目的でお抱え医師から種々の薬物を投与されていた。8月25日の新聞報道によれば、ロサンゼルス郡検視局の発表として、死因は複数の薬物によるとのことである。その中でも問題となるのはプロポフォール(商品名ディプリバン)とミダゾラム(商品名ドルミカム:ベンゾジアゼピン系超短時間型全身麻酔薬)いう麻酔薬である。これらは通常の薬局では手に入らないし、普通の医師が処方する薬でもない。手術の際に全身麻酔薬として麻酔医が注意を払いながら静脈注射で使用するものである。マイケルはプロポフォールを毎日50mg注射されていたが、中毒症状が出てきたため25mgに減量となり、他の5種類の鎮静剤が併用されていたという。その中には抗不安薬ロラゼパム(商品名ワイパックス)も含まれていた。日本では内服薬しか出ていないが、アメリカではロラゼパムの注射薬がある。死亡した日にはロラゼパム2mgとミダゾラム2mgを交互に2回ずつ注射しても眠らなかったため、プロポフォール25mgを注射してから12分ほどたって呼吸停止をきたしたという。遺体からは致死量を超えるプロポフォールが検出されたそうである。

 現在使われている内服の抗不安薬や睡眠薬の多くは、安全性が高く、単独で大量服用しても死に至ることはめったにない。しかし、静脈注射では急激に血中濃度が上がる可能性があり、しかも複数の薬剤が併用されていると、呼吸抑制が起りやすくなることは十分に考えられ、その結果、死に至ったものと思われる。

 世界のトップスターであり、美容整形・性的虐待疑惑などもあって、常にマスコミから注目される存在だっただけに精神的なストレスは大変なものだっただろう。お抱え医師を雇うだけの財力があったのが仇となった。病院やクリニックに通院して処方された薬剤を服用しているだけだったら、こんなことにはならなかったはずである。

 日本では芸能人の覚醒剤使用の問題が次々と報じられている。一般の若者にも麻薬・覚醒剤など違法薬物の乱用が広がっている。これらの薬物で不安や不眠を一時的にしのいだり落ち込んだ気分を爽快にしたりしても、それ以上に自分の心身を害するばかりでなく、他人にも害をおよぼす危険性がある。心配性の神経質人間ではそうした薬物に手を出す可能性は少ないだろうが、「自分は絶対大丈夫だ」と過信しないことが大切である。精神病による極度の不安や不眠は別として、「不安はあるがまま」「眠りは与えられただけ取る」という対処法がベストである。

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