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2009年9月18日 (金)

神経質礼賛 467.のどもと過ぎれば熱さを忘れる

 ちょうど1年前に「錬金術の果てに」(347話)という記事を書いた。サブプライムローン問題からリーマンショックや大手銀行・保険会社の経営危機が起きた。それにも懲りず、ヘッジファンドが息を吹き返し、損失リスクが不明確なデリバティブ(金融派生商品)が増えてきていることが、最近NHKの番組や新聞などで報道されている。アメリカでは税金を投入して金融機関を救済したにもかかわらず、役員に巨額報酬が支払われることが問題になっている。オバマ大統領が巨額報酬を「グリード(greed:強欲)資本主義の象徴」と糾弾し、危機再発防止のための金融規制法案を成立させようとしても、業界団体が議員たちに強く働きかけて成立阻止を画策しているので、まだどうなるかわからない。低金利政策で金融機関には金がダブつき、リスクの高い運用で稼ごうという流れになってきて、カジノ経済がまた頭をもたげてきている。のどもと過ぎれば熱さを忘れる、の喩えの通りである。昨年来の金融危機や不況に対応するために各国の財政赤字が膨張しているところに、もう一度金融バブルがはじけたらどういうことになるか。今度は国家経済破綻、国際経済破綻をきたす可能性が高いと思われる。

 これが神経質だと、過去の失敗にこだわり二度と轍を踏まないように、熱いものはよく冷ましてから口に入れるようになるものである。敗戦時の情けない自分の姿の絵「しかみ像」(209話)を常に座右に置いて慢心の戒めとした徳川家康、毎日寝る前の一時間を反省の時間にあてていた松下幸之助(211話)の例もある。政治・経済界のトップに立つ人たちには神経質さも必要である。

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