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2009年9月 4日 (金)

神経質礼賛 462.薬価の怪

 今年、新たに発売されたパーキンソン病の薬「トレリーフ」は25mg1錠が1084.9円と極めて高価である。ところが、同じ会社から全く同じ成分(一般名ゾニサミド)で以前から販売されている抗てんかん薬「エクセグラン」は100mg1錠が38.5円と安い。同じmg数で計算すると「トレリーフ」は「エクセグラン」の約114倍もの高値である。

 どうしてこんなことになったのだろうか。薬の値段である薬価は厚生労働省が諮問機関の算定に基づいて決めている。抗てんかん薬「エクセグラン」のパーキンソン病への効果がわかり、臨床試験を行った上で、別の新薬として申請したところ認められた。すでに発売されているパーキンソン病の新薬の薬価に近い高値に設定されてしまった。

 厚生労働省は医療費抑制のためなるべく安いジェネリック薬品を使うように誘導しているのに、同じメーカーの同じ薬に100倍以上の高い薬価をつけるというのは常識はずれである。新たな臨床試験に費用はかかったにせよ、すでに市販されている薬なのだから、薬価は元の「エクセグラン」より若干高い程度に設定すべきではないだろうか。幸い多くのパーキンソン病患者さんは公費補助が受けられるので自己負担はないというが、そのツケは税金で払うことになる。結果的には税金で製薬会社に余分な金を払うことになる。

 医療費を安くするためのジェネリック薬品の問題点は以前指摘したことがある(103話)。最近はオリジナル薬で処方箋を出しても、患者さんが調剤薬局でジェネリックを希望すれば変更できるようになっている。ところが、おかしなことにオリジナル薬にある適応疾患がジェネリックにはない、というものもある。そうなると、患者さんの希望でジェネリックが処方され、適応のない病気に対して薬を処方したとして医療機関側がペナルティーを払うことになって、実に不合理である。

 薬価の設定やジェネリック薬品のオリジナル薬との整合性にはもっと神経質になっていただきたい。官僚の独断で常識はずれがまかり通るのでは困る。政権も変わったことだし、もっと風通しをよくして、税金の無駄遣いをなくし、医療機関も不条理に損をすることがないようにしてほしいものだ。

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コメント

厚生労働省が医療費抑制のためにジェネリック薬品を使うように誘導している(努力目標ですけど)というのは聞いたことがあります。財政がひっ迫していますからね。しかし、詳しいことはよくわかりませんが厚生労働省の政策決定の過程には透明性が感じられません。
専門分野が多いので余計にそう感じるのでしょうが、政策決定に何らかのチェックを行う仕組みを考えないといけないかもしれませんね。

スローライフ様
 コメントいただきありがとうございます。御指摘のように厚生労働省の扱う分野が広すぎるということもうまくいかない一因なのかもしれませんね。現在大きな社会問題となっている①雇用問題、②年金問題、③新型インフルエンザ対策を一つの省でやろうとすると無理もあるでしょう。いずれにせよ、例えば政策決定の過程をネット上で公開するようなことも必要なのではないかと思います。

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