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2009年9月14日 (月)

神経質礼賛 465.秋祭り

 一昨日、病院行事の秋祭りがあった。あいにくの雨天で、ボランティア団体の方々の太鼓演奏や舞踊は中止となった。午後から雨間をみながら模擬店と盆踊りが行われた。私は開会の挨拶を頼まれていた。祭りの模様は最初から最後までビデオに撮影されて、後日、各病棟で患者さんや職員さんたちが見ることになるので、失敗は許されない、と思うと例によって緊張するが、何とかこなした。模擬店は、焼きそば、ヤキトリ、かき氷、フルーツ盛があって、係の職員さんが作る。森田療法で入院中の患者さんたちも手伝ってくれる。どれも数十円なので、患者さんたちは次々とおかわりする。楽しい午後のひと時である。外来診察の合間に窓から会場となっている中庭を眺めると、ニコニコ顔が並んでいる。

午前中に降った激しい雨のため、中庭の周囲に張り巡らしたしめ縄に付けてある白い紙が落ちてしまっていた。外来の看護師さんが「あれって何ていうんでしょうねえ」と言う。若い事務員さんも首をひねる。幣(ぬさ)である。百人一首の中にある菅原道真の歌「このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」に出てくる。御幣(ごへい)ともいい、「五平餅」は御幣に形が似ていることからきていると言われている。また、「御幣を担ぐ」は最近聞かなくなった言葉であるが、縁起をかつぐことである。御幣を担いで不吉なものをお祓いすることによる。

以前述べた不吉な語呂合わせ(444話)の数字を避けるのも御幣担ぎである。将棋の棋士が勝った時のネクタイを続けて使うとか、試験の前に豚カツを食べるとかいった、いわゆる「験(げん)かつぎ」はよくあることである。しかし、あまり「4」や「9」や仏滅の日を避ける、などということをやっていたら日常生活に支障をきたすことになる。やりたくないことを先送りする口実になりかねない。これがひどくなると強迫神経症の縁起恐怖である。もっと神経質を生かすべき場所はたくさんある。御幣担ぎもほどほどにしておいた方がよい。

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